飯伊各地で「鬼は外」 白山社は「神仏習合」の節分祈祷祭行う

文化・芸能

[ 2017年 2月 3日 金曜日 15時17分 ]

鬼に抱かれて泣く子ども(権現山白山社で)

 飯田下伊那各地の寺社などで3日、節分行事が執り行われ、「鬼は外、福は内」の掛け声がこだました。飯田市滝の沢の権現山白山社(近藤政彰宮司)では、宮司と僧侶がそれぞれ祈祷(きとう)する「神仏習合」節分祈祷祭が行われ、厄年を迎えた老若男女約60人が、厄除け、交通安全、商売繁盛、学業成就などを祈願した。

 約100年続く伝統行事。まずは僧侶が婚嫁殿(社務所)にまつられる十一面観世音菩薩の前で読経。その後本殿では宮司が祈祷を行い、参列者一人一人の名前を読み上げていった。続く「追儺(ついな)の儀」では、宮司らが桃の木で作った弓とアシの矢で、拝殿の四方と天を射った後、参列者らが鬼に豆をぶつけ退治した。

 祈祷の間には、赤鬼、青鬼が境内で暴れ回り、子どもらを驚かせることでも知られる同節分祭。この日も、大声で奇声を発したり、こん棒を地面に打ちつけたり、子どもを抱き上げたりと暴れる鬼に、あちこちから泣き声が上がった。

 中にはまったく動じず、鬼に抱かれたまま笑顔の子どもも。最後は、恐がりながらも豆をぶつけて退散させ、「悪い気」を払った。

 同市育良町から家族3人で訪れた男性(29)は、「昨年10月に長男が生まれたので、節分祭を見せてあげたかった」といい、「初めて訪れたが、鬼の迫力にびっくり。サービス精神旺盛な鬼で楽しかった」と笑顔。「健康に育ってくれることを祈願した」と話した。

  

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