飯田下伊那地域の8団体が所属する飯伊吹奏楽連絡会一般部会は14日、本年度のレベルアップ講習会を飯田市高羽町の飯田文化会館で開いた。約70人が参加。サクソフォーン演奏や指揮、吹奏楽指導などで活躍する織田(おりた)浩司さんを講師に迎え、ポップスの演奏法を学んだ。
市民舞台芸術創造支援事業の助成を受けて実施。ことしは織田さんからポップスならではの音楽表現を学び、各団体、個人のパフォーマンス向上を図ることをねらいとした。
「宝島」「青春の輝き」「September」の3曲を課題曲とし、9月から事前練習を行った後、講習会を実施。11月の伊那谷文化芸術祭で、織田さんの指揮とソロ演奏とともに成果発表を行う。
この日は課題曲全体を練習。織田さんは有名曲を例に示したり、自身でサックスを吹いて、それぞれの曲のイメージやテーマを説明した。
シンコペーションのリズムが特徴的な「宝島」の練習では、参加者が4分音符と8分音符のリズムを手拍子で表現。織田さんの合図でリズムを切り替えていき、予期しないシンコペーションのリズムを体験した。
織田さんは「聞いている人も演奏する人もドキドキするのがシンコペーション。リズムを強調したいので短めにやってみて」と呼び掛けていた。
講習の成果発表は11月5日午後1時半から、同館で開催される伊那谷文化芸術祭管弦楽・吹奏楽の部で披露する予定。