飯田お練りまつりが開幕

文化・芸能

[ 2010年 3月 27日 土曜日 7時56分 ]

 7年に一度開く伊那谷最大の祭典「飯田お練りまつり」が26日、開幕した。28日までの3日間で前回(2004年)よりも2団体増加の計42団体が舞や踊り、演技を披露し、舞台となる中心市街地「丘の上」は郷土芸能競演の場となる。初日は、百万石に相当するといわれる参勤交代に使用した諸道具を使い豪華絢爛な時代絵巻を表現する「大名行列」と、勇壮豪快な獅子舞と笛、太鼓の調べが三位一体として織り成す一大絵巻「東野大獅子」が顔をそろえた。奉賛会は前回(2004年)過去最高を記録した28万人の人出を上回る30万人の来場を見込んでいる。

 PR活動も含めると1年以上前から準備を進めてきた奉賛会(宮島八束会長)。大宮諏訪神社、出演団体との協議の場を幾度となく設けて規制や演技時間などの調整を行い、幕開けに備えた。その願いに応えるかのように、青空が広がったこの日、大名行列と東野大獅子が豪華な演技と舞を披露した。

 大名行列は午前8時15分、地元本町3丁目で行列を編成し、前回に続く2回目の化粧傘となった宮下勝吉さん(48)を先頭に演技を開始。歩を進めた飯田市役所では全演技を披露し、また同行列の成り立ちに尽力した飯田市出身の薄井竜之(1829―1916)の顕彰碑(昨年12月建立)が立つ長源寺=箕瀬町=にも立ち寄って感謝の念を演技で表現した。初演技を終えた宮下さんは「朝日がまぶしく気持ちがいい。雪が舞う時期から練習してきた成果を、役者、スタッフと共に演じきりたい」と意気込みを語った。

 前日、夜9時まで道中舞を繰り広げた東野大獅子は、疲れもみせずに錦町から2日目をスタート。ファンやカメラマンの輪の中で優雅な舞を披露した。

 大門口の舞では眠った獅子を宇天王が導き、30キロの頭が右へ左へ。まだかの舞では25メートルの巨体がスピードをあげて猛進し、大歓声を誘った。

 鈴加町のすきがら医院は、通院患者を招待して所望。この日、白寿の誕生日を迎えた山嵜政男さん(砂払町)は「迫力ある舞で夢をみているみたい。長生きができそうだ」と笑顔を浮かべた。

 自らも祭囃子を吹いている建石徹院長は「東野大獅子が地域の方に愛され、元気づける存在になっていることを肌で感じた」と話していた。

 まつりは、ピークを迎える27日に33団体、28日に24団体が出演。市街地は舞や演技、芸で一色に染まり、にぎわいを見せるほか、協賛催しや中央公園での飲食販売も始まる。

  

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