飯田から初入選2人「第41回日展」30日に東京で幕開け

文化・芸能

[ 2009年 10月 24日 土曜日 13時44分 ]

 芸術の秋を飾る、国内最大規模の公募展「第41回日展」の審査結果が22日までに発表され、入選者が出そろった。飯田下伊那在住者では第4科・工芸美術で飯田市駄科の松岡隆二さんが、第5科・書で同長野原の木下隆政さんがそれぞれ入選を果たした。

 また飯田下伊那出身者では、飯田市松尾出身の西田冨貴子さん(東京都板橋区)と、同砂払町出身の原田守啓さん(横浜市旭区)が第2科洋画で、松川町出身の南島和也さん(埼玉県所沢市)が第3科彫刻で、それぞれ入選した。

 ことしの搬入数は昨年よりやや少ない計1万4331点。入選2364点、うち新入選は342点だった。部門別には第1科日本画(搬入数631点、入選223点)、第2科洋画(搬入数2101点、入選573点)、第3科彫刻(搬入点数197点、入選136点)、第4科工芸美術(搬入数976点、入選458点)、第5科書(搬入数1万426点、入選974点)だった。

 「第41回日展」は10月30日から12月6日まで、東京・六本木の国立新美術館で開かれる。午前10時から午後6時(初日を除く金曜日は同8時)まで、火曜休館(11月4日は休館)。巡回展のうち名古屋展は2010年1月27日から2月14日まで愛知県美術館ギャラリーで開かれる。

 入場料(当日券)は一般1200円、高校・大学生700円、トワイライトチケット(午後4時半から閉場まで限定)一般300円、高校・大学生200円。11月12日は天皇陛下御在位20年記念のため入場無料。

 木彫工芸で初出品初入選 松岡隆二さん

 飯田市駄科の松岡隆二さん(70・福岡県出身)は木彫工芸「渓流爽風」(170×110センチ)で初出品初入選を果たした。過去には長野県展で県知事賞を受賞した実績があるが、やはり日展入選の喜びはひとしおという。

 作品のテーマは風。釣り好きの松岡さんは時々渓流に出掛けるが、今回の作品は「渓流釣りをするときの感じ。谷間が落ち込むあたりに吹く風のイメージから」だという。

 「今後も自然の中で感じた思いを表現していきたい」と抱負を語った。

篆刻で初入選 木下隆政さん

 飯田市長野原の木下隆政さん(44)は篆刻(てんこく)「孫綽・後漢書語」で初入選を果たした。

 木下さんは数年前から県飯田創造館で開かれている篆刻講習会に参加。書家・笠原聖雲さんの指導を仰いだ。ことしの第62回県書道展では、一般篆刻の部で特選を受賞している。

 今回の日展入選作は「夏蟲疑冰」(孫綽)と「畫龍不成反爲狗」(後漢書)の2題。木下さんは「金文ならではの造形美は作品に取り入れやすい反面、時代の変遷による微妙な変化を理解するのが難しい。印面構成には苦心した」と話していた。

  

関連の注目記事

powered by weblio