飯田でフランス人形劇団の日本初公演

文化・芸能

[ 2014年 3月 12日 水曜日 9時45分 ]

 フランスの人形劇団「カンパニー・ア」の日本初公演が8、9の両日、飯田市高羽町の飯田人形劇場で行われた。童話をベースに、独自の解釈を加えた作品「みにくいアヒルの子 BAD SEED」を上演。計3公演に約300人が来場し、さまざまな手法で展開される物語の世界を楽しんだ。NPO法人いいだ人形劇センター、飯田文化会館主催。

 同団は2003年結成。オブジェクトシアター、クラウン、映像を用いて、従来の人形劇の枠に収まらない表現方法を実践している。同作は09年の初演以来、現在も公演を続けるロングラン作品で、飯田に続いて東京、千葉で上演される。

 セリフはほとんどなく、舞台上で行われる楽器演奏に合わせて、アヒルの子が生み落とされてから1年間の物語を展開。悲惨なストーリーである一方ユーモアに富んだ場面が多く、日本語のセリフを織り交ぜながらコミカルな演技を繰り広げると、会場からは盛んに笑いが起こっていた。

 醜いために母親に捨てられ、どこに行ってもつまはじきにされるアヒルの子。原作と異なり白鳥になることはなく、白鳥に憧れながら最後には自分の存在を受け入れ、力強く生きていこうとする。暖かい春を迎え、晴れやかな姿で幕を閉じると、盛んに拍手が送られていた。

 出演者のドロテ・セソンバさんは、原作との展開の違いについて「原作を読み直した時、現代の社会に照らし合わせて自由な発想で物語を読み解き、こういった形の表現になった」とした。

 「日本での初めての公演に満足している。観客の皆さんが楽しんでいる様子が伝わり、集中して見てくださっているのがわかった。文化の違いがあっても通じ合えたと思う」と話していた。

  

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