飯田創造館でリア美と後藤さん遺作展開催中

文化・芸能

[ 2010年 1月 23日 土曜日 8時36分 ]

 リアリズム美術家集団(菅沼立男代表)主催の「リア美と後藤一夫遺作展」は26日まで、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開かれている。個性あふれる会員の作品58点をはじめ、飯田市松尾の故・後藤一夫さん(1929―2007)の日本画34点と油彩画1点を展示している。

 同団体は日本美術会飯伊支部の流れをくみ、「自分と自分の中から感じるリアリティー」を追求。個性を尊重する会で、現在は13人が参加している。会員展は恒例の催しで、一人ひとり画風の異なる油彩画や水彩画を展示している。

 後藤さんは学生の頃から絵を独学で学び、1953年、日本美術会飯伊支部結成に参加。以後「飯田美術協議会」「リアリズム美術家集団」と団体名が改称されたのちも毎回出品を続けた。平和展やアンデパンダン展、日春展にも参加し、酒や歌、旅を愛した。晩年は出身地である松尾の公民館で、絵を教えていたという。

 後藤さんの作品は、墨のにじみがしみじみとした印象を与える「御岳山」や、優しく温かな色合いの「小牧城」など、素朴でやわらかな画風のものが多い。また、オレンジ色の背景と緑青の大仏の色彩の対比が印象的な「大仏」や、激しい筆触の油彩画「松川」など異彩を放つものもある。

 会員の作品も、枯れてなお力強く立つヒマワリ、カンバスに見立てられたパレットに描かれたトラ、飯田下伊那の風景など、さまざまなモチーフがそれぞれの手法で描かれている。

 会員の1人は「個々の自由な方法で写実を追及するうちに自分の解釈が生まれ、絵が深まっていく。楽しく制作しながら会員どうしの絆を深め、自由闊達な絵を描くのがリア美の方針」と語った。

 午前9時から午後5時(最終日は同4時)まで、入場無料。

  

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