飯田城の遺構伝える「桜丸西門」が市有形文化財に

文化・芸能

[ 2010年 8月 25日 水曜日 15時50分 ]

 飯田市教育委員会は24日に行った記者会見で、同市上郷飯沼にある旧飯田城の桜丸西門(雲彩寺山門)を市有形文化財に指定することを発表した。7月、市文化財審議委員会(山内尚巳委員長)から答申を受け、市文化財保護条例および同施行規則に基づき、今回の指定が決定した。

 桜丸は現在、県飯田合同庁舎が建つあたりを指し、その呼称は脇坂氏の時代に多くの桜を植えたことに由来。桜丸御門(赤門)は桜丸の正面の門であり、桜丸西側の門が現在の雲彩寺山門とされている。

 1871(明治4)年、飯田藩が廃藩となり飯田城の城門・堀などの払い下げが行われた際、旧上郷村の斉藤氏が城内の門2基を買い受けたうちの1基で、1921(大正10)年ごろ同村の吉川氏が買い受け雲彩寺に寄進した。飯田城の現存する遺構が極めて限られているなかで歴史的価値が高く、後世に保存すべき文化財であると認められている。

 建築年代は18世紀前半と推定。高さは4・6メートル、親柱が屋根の棟の通りより少し前に立ち、控え柱が後方にある一間薬医門で、屋根は桟瓦葺(さんかわらぶき)切妻造。向かって左側に潜門(くぐりもん)の扉が残り、右側に袖塀のついた痕跡がある。

 今回で市の指定文化財は86件となり、有形文化財38件、建造物20件に。このうち旧飯田城関連の建造物は桜丸御門(赤門)、経蔵寺山門=上郷別府=、八間門=松尾久井=に続き4件目の指定となった。

 

  

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