飯田市民吹奏楽団(小林憲司団長、39人)の第30回定期演奏会が11日、飯田市高羽町の飯田文化会館ホールで開かれた。クラシックの名曲やポップスなど9曲を演奏。30回記念企画としてOB・OGとの合同ステージも披露し、約600人の観客を楽しませた。
同団は1982年、飯田下伊那地域の市民有志により結成。「音楽による地域の方々との交流」を目標に、地域の吹奏楽団として演奏会やイベント出演などを続けている。
第1部では「シーゲート序曲」や「白鳳狂詩曲」、朝鮮民謡「アリラン」の旋律が応用された変奏曲、バレエ音楽など。吹奏楽の指揮者・指導者として活動する高山幸久さんを客演指揮に迎え、本格的なクラシックのステージを繰り広げた。
第2部では、AKB48メドレーや往年の刑事ドラマのテーマ集で会場を盛り上げた後、現役の団員とOB・OGとの合同演奏が行われた。1回目の定期演奏会で取り上げた「オブラディ・オブラダ」や、吹奏楽コンクール東海大会出場を決めた「ディズニー・メドレー」など思い出深い曲を奏で、なつかしいメンバーとのステージを楽しんでいた。
今回、県内外から元団員37人が参加。合同練習がほとんどできなかった参加者もいたが、心を合わせて息の合った演奏を披露していた。小林団長(52)は「会場とステージが一体となっていい雰囲気になった。演奏する側も気分がよかったし、お客さんにも楽しんでもらえたと思う。いい節目になった」と話していた。
同団では、全パートで団員を募集している。練習の見学も歓迎。問い合わせは事務局の小林さん(電話0265・52・3350)へ。