高森町瑠璃寺獅子舞が光前寺で演舞へ

文化・芸能

[ 2017年 4月 20日 木曜日 15時50分 ]

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 高森町大島山にある瑠璃寺の獅子舞(県無形民俗文化財)を演じる大島山獅子舞保存会は、23日に光前寺(駒ケ根市)の境内で演舞することになった。演舞で使用する獅子頭や面は同じ天台宗の光前寺のものを参考に、300年ほど前に作り直された。保存会は今回の演舞を「里帰り奉納」と位置付け、練習に汗を流している。

 瑠璃寺の獅子舞は900年の歴史と伝統を誇る。江戸末期に現在の形になったとされ、獅子をあやす宇天王(うてんのう)の所作や笛の響きが優雅な舞楽系。伊那谷各地に伝わる巨大な屋台獅子の源流とされる。

 獅子頭や面を作り直す際に参考にするなど縁深いものの、光前寺を訪れて獅子舞を披露する機会は一度もなかった。保存会側が境内で舞えないか―と打診したところ、桜の見頃に合わせて実現することになった。

 瑠璃寺の瀧本慈宗住職(58)によると、獅子舞は毎年春に奉納されるが、同寺から出ることは珍しい。光前寺の獅子舞は既に途絶えた。

 保存会は区民や檀家らでつくる。瀧本住職は「形だけを保存しがちだが、獅子舞にはストーリーがあり歴史的背景もある。そういったことを学ぶ場としても(今回の奉納は)意義がある」と語り、後継者育成にもつながるとみた。

 獅子舞のほか、2012(平成24)年の瑠璃寺開創900年祭に合わせて約240年ぶりに復活した舞楽「陵王の舞」を演じる。

 20日夜は約20人が大島公会堂に集まり、笛の音に合わせて舞の所作を確認していた。

 獅子舞は、瑠璃寺を開いた観誉僧都が比叡山の日吉神社から歓請したのが始まりとされる。獅子曳き役の宇天王が獅子をあやしながら客殿から本堂までの道中を練って先導する。伊那谷各地に伝わる獅子舞の源流とされ、この獅子舞が明治以降、瑠璃寺を中心とした大島山から近隣の村々に伝播していったと考えられる。

 獅子舞を伝える地元では古くから、伊那谷獅子舞の源流であることに誇りを持ち、保存会を結成。後進の育成に取り組むなど地域の団結と協調のシンボルとして獅子舞を位置付ける。

 光前寺での奉納舞は午後1時半から。

  

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