黒田人形の奉納上演を開催

文化・芸能

[ 2019年 4月 16日 火曜日 16時57分 ]

 国選択無形民俗文化財に指定されている黒田人形の奉納上演が13、14の両日、飯田市上郷黒田の下黒田諏訪神社境内で行われた。両日とも多くの観客が来場。地域で300年以上受け継がれてきた三位一体の技を披露した。

 神社の春季礼祭に合わせて実施。住民でつくる黒田人形座(清水謙一座長)が、国指定重要有形民俗文化財の舞台で演じた。14日の本祭りには、高陵中学校黒田人形部も出演して「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を演じた。

 舞台を清め、天下泰平や五穀豊穣などを祈って舞う「寿式三番叟」に続いて、2作品を披露した。

 歴史上の出来事を題材にした「増補忠臣蔵 本蔵下邸(ほんぞうしもやしき)の段」は、「仮名手本(かなでほん)忠臣蔵」で高師直に切りつけた塩谷判官を抱き留めた、加古川本蔵をメインとした物語。

 本蔵を陥れようとした伴右衛門が主人・若狭之助に切り伏せられた後、本蔵が判官の家老・大星由良之助の隠れ家に向かう。本蔵が生きて帰らないことを予見した若狭之助が、別れを悲しみながら出立させる場面を演じると、盛んに拍手が起こったり、歓声やおひねりがとんだ。

 会場には、地元のほか県内外から観客が訪れ、舞台を鑑賞したりカメラで撮影。県の「南信州民俗芸能パートナー企業制度」登録企業による記録撮影も行われた。

 また上郷公民館と下黒田3地区公民館委員会による「黒田人形を観る会実行委員会」が甘酒やおでんを振る舞い、観客を喜ばせていた。

 下黒田区長、黒田人形保存会長の山岸一二三さんは「20人の座員が上演のため、夜遅くまで練習してきた。人形遣いと太夫、三味線が三位一体で演じることで、人形が生きているように見える素晴らしい技」と話していた。

◎写真説明:黒田人形の奉納上演(下黒田諏訪神社で)

  

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