黒田人形浄瑠璃の奉納公演開く

文化・芸能

[ 2010年 4月 14日 水曜日 8時52分 ]

 国選択重要無形民俗文化財「黒田人形浄瑠璃」の奉納公演が10、11日の両日、飯田市上郷黒田、下黒田諏訪神社春祭りで行われた。同神社境内に建つ、国指定重要有形民俗文化財「黒田人形専用舞台」を使う年に一度の上演を見ようと、県内外から多くの観客が訪れ、人形と舞台が織りなす伝統美に酔いしれた。

 黒田人形浄瑠璃は元禄年間に始まったとされ、約300年の歴史を持つ。人形を操る人形遣い、浄瑠璃を語る太夫、伴奏する三味線が三位一体となり、人形に「命」を吹き込む伝統芸能だ。地元住民らでつくる保存会がその伝統を受け継ぎ、定期的なけいこや公演のほか、高陵中学校黒田人形部の指導なども行っている。

 宵祭りの10日、ライトアップされた舞台が闇夜に浮かび上がる幻想的な雰囲気の中、「寿式三番叟(さんばそう)」「艶姿(あですがた)女舞衣・酒屋の段」「増補忠臣蔵・本蔵下屋敷の段」を熱演。こっけいな動きや情感がこもった物憂げな動きなど、さまざまな姿を見せる人形に、境内を埋め尽くした観客は見入っていた。

 11日には高陵中学校黒田人形部の生徒も出演。滑らかな動きで人形を操り「傾城阿波の鳴門・順礼歌の段」を見事に演じきると、観客から大きな拍手が送られた。

  

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