4人が持ち味を発揮 東京の各派迎え競演会 おいでなんしょ寄席

文化・芸能

[ 2017年 12月 8日 金曜日 15時43分 ]

4派の精鋭が登場した

 柳家権太楼さんら東京の落語4団体の精鋭を集めた第41回おいでなんしょ寄席「歳忘れ落語四派競演会」(実行委員会、飯田文化会館、南信州新聞社主催)が6日夜、飯田市高羽町の飯田文化会館で開かれ、それぞれの持ち味を約700人が楽しんだ。

 トップバッターの立川晴の輔(たてかわはれのすけ)さん(落語立川流)は、師匠の志の輔さんと初出演した1998年の第19回寄席を「中央道でスピード違反をし、高い罰金を取られたから鮮明に覚えている」と振り返ると、その際と同じ「金明竹」をコミカルに演じた。

 大好物だという上海楼のギョーザの差し入れが同店からあり、大喜びしたことにも触れ「モチモチで大好き。上海楼をよろしくお願いします」を連呼していた。

 続いて登場した三遊亭圓馬さん(落語芸術協会)は、古典の「河豚(ふぐ)鍋」を心地よいテンポで語り、本格派の本領を発揮した。

 中入り後は三遊亭兼好さん(五代目圓楽一門会)が「締め込み」を好演。泥棒が盗みに入った家で酩酊していく様子を楽しく表現、コンスタントに笑いを取った。

 オープニングの座談「四派トーク」は時間の都合上、顔見せ程度で終わらせたが、兼好さんは自分の持ち時間の中で各派の特徴を船に例えて紹介。「落語協会は大きな豪華客船」「落語芸術協会は楽しい遊覧船」「圓楽一門会は渡し舟」と続け、最後に「立川流は海賊船」と言って落とした。

 権太楼さん(落語協会)は「年を取るたびに1年が短く感じる。ついこの前マッカーサーが来たと思ったのに」とジャブを放つと、予定より長く与えられた持ち時間を使い、歌を交えたマクラをたっぷり披露した。

 トリの一席は、片桐啓実行委員長がリクエストした「代書屋」。「芝浜の方がよくない?」と客の反応をうかがってから、履歴書1枚を書くやりとりで爆笑を誘った。

 帰省に合わせて来場した龍江出身の女性(東京)は「生で観る落語は、ラジオやテレビでは味わえない楽しさがある。4人の個性の違いを楽しめてお得感があり、お客さんもよく耳を傾けていて、とても良い雰囲気だった」と話していた。

  

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