飯田市のシンガーソングライター・タテタカコさんが、NHK総合テレビで11日に放送される震災ドキュメンタリー番組「あの日の星空」の楽曲を書き下ろした。放送は午後10時25分から。
震災の夜に被災地を照らした満天の星空をプラネタリウムで再現しながら、被災者が星空に託した思いを朗読する仙台市天文台のプログラム「星空とともに」の続編作りにスポットを当てた番組で、震災後を星空とともに生きる人々を通して「この星に生きる意味」について問い掛けるという内容。
タテさんは「鎮魂・そして未来」をテーマに掲げた音楽イベント「アサイラムinフクシマ」を2012年から福島県で毎年開くなど、被災地と公私にわたるつながりがあり、1月に仙台放送局から楽曲提供の依頼があった。
タテさんが書き下ろしたのは、一つの答えを導き出すのでなく、さまざまな生き方や思いに寄り添う制作側の方針を踏まえた曲。一度提出した曲を取り下げ、「星空」という言葉を使わない曲に差し替えた。歌声が入らないピアノ演奏バージョンも番組内で流れる予定。
再放送は13日午前2時20分から。