「ぽてっ」とした甘い柿に 市田柿の収穫加工本格化

南信州経済

[ 2018年 10月 30日 火曜日 15時13分 ]

色付いた柿の皮をむき、つるして柿すだれにする牧嶋さん(下條村睦沢)

 飯田下伊那地域の特産品で国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている干し柿「市田柿」の収穫、加工作業が本格的に始まり、柿すだれの風景が各地で広がり始めている。

 JAみなみ信州によると、今年の管内は平年より開花が1週間以上早く、春先の凍霜被害の影響もなく順調にスタート。7月の猛暑で日焼けが散見されたり、9月の長雨で条紋と呼ばれる筋の発生があったものの、台風の影響もなく、10月は天候も回復して玉が大きくなった。糖度も高くなり「良い原料柿に仕上がった。ぽてっとした甘くておいしい干し柿になりそう」とみている。

 同JA柿部会の副部会長を務める下條村睦沢の牧嶋友二さん(63)方では例年よりも5日早い20日から収穫と加工を開始。30日は家族4人で作業に励み、皮をむき、手際よくつるして鮮やかな柿すだれを作った。

 牧嶋さんは40アールの畑で育てる300本余りの成木から約8トンの収穫量を見込み、「ここまで順調にきている。質の良いものを提供したい」と話した。

 収穫、加工のピークは11月5日ごろまでで、11月下旬から出荷を開始。12月下旬に最盛期を迎える。今年は柿部会員の約1800戸で約1300トンを収穫し、販売見込額は前年比35%増の約27億円。

 市田柿の製造加工などを手掛けていた「かぶちゃん農園」=飯田市川路=の破産に伴う市田柿自体のブランドイメージへの影響に関し、同JAは「生産者から影響に関する報告はないが、あれば対応していきたい」としている。

  

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