「信州の伝統野菜」に認定 喬木村の「赤石紅にんにく」

南信州経済

[ 2018年 3月 8日 木曜日 15時54分 ]

 喬木村の「赤石紅(くれない)にんにく」が県の「信州の伝統野菜」に認定され、認定書がこのほど富田地区の有志らでつくる栽培グループ「赤石紅にんにく生産者組合」に渡された。認定書を受けた木下勇人会長(80)は、古くから栽培が続くニンニクを「新たな特産品として発信したい」と張り切っている。

 生産者組合によると、詳細な来歴は不明だが、大正時代には既に栽培されていた。在来種を守り続けるために毎年、種球を自家採取。富田を中心に村南部の大和知や氏乗でも栽培される。

 鮮やかな赤紫色の外皮が特徴で、名前の由来にもなった。独特の辛味があり、他の品種に比べにおいも強い。木下会長は「今のような薬のない時代に薬の代わりとなり、体力を付けるのにも役立った」と話した。

 伝統野菜を守ろうと、生産者ら12人が集まって2014年10月に生産者組合が発足。富田地区内に専用のほ場(10アール)を設け、本格的な植えつけを昨年11月から始めた。

 今年の6~7月に収穫期を迎える。収穫したニンニクは「黒ニンニク」などに加工され、地元の直売所で販売する予定。黒ニンニクは乾燥ニンニクを使用し、甘味が増して食べやすいという。新たな加工法についても研究していく。

 木下会長は「直売所を目当てに浜松市や名古屋方面から訪れる人もいる」といい、近くにできる三遠南信道のインターチェンジに触れると「ニンニクをPRしてさらに増えたら」と期待を寄せた。

 信州の伝統野菜は、地域の気候風土に育まれて昭和30年代以前から栽培されていることや行事食、伝統食が伝承されていること、固有の品種特性が明確なことを基準に2007年に制度化。料理や農業、青果流通の専門家らでつくる委員が選定している。

  

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