「南ア」サポーターを育成、9月の大会向け簡易講座を

南信州経済

[ 2014年 4月 18日 金曜日 13時03分 ]

 南アルプスがまたがる飯田市、大鹿村、伊那市、富士見町や4市町村の観光・商工・教育団体などでつくる「南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク協議会」は16日、伊那市で本年度総会を開き、主に飲食・宿泊業者を対象とした「ジオパーク・エコパークサポーター」の育成などを盛った本年度事業計画を承認した。

 6月にユネスコ・エコパーク(生物圏保存地域)の登録可否の決定を控え、9月には伊那市内を主会場に日本ジオパーク南アルプス大会が開かれることから、来訪者と接する機会が多い飲食・宿泊関係者などに対し、南アやジオ・エコパークの基本知識を学んでもらう簡易講座を開催。おもてなしの質の向上につなげる。

 1年間の研修が必要な認定ガイドよりも簡単に資格が取得できるよう、今後に内容を詰める。9月27~30日の大会期間中だけでなく、終了後も南アを生かした地域振興に向けた支援活動を期待する。

 ジオパークは貴重な地形や地質などを学べる「大地の公園」で、同日現在で南アの中央構造線エリアなど国内33カ所が認定されている。

 本年度事業ではこの他、子どもたちにジオパークなど地域資源を学んでもらうため、学校教育課程に合わせたプログラムの作成を検討。5カ月後の全国大会に向け、市民への普及啓発や幅広い情報発信に努める。

 協議会に先立ち、全国大会の第2回実行委員会があり、総額1960万円の予算案を承認。初日の講演会の講師は、冒険家を候補に調整する方針を確認した。期間中の4市町村のおもてなしイベント案では、開会式に大鹿村歌舞伎保存会が歌舞伎舞踊を披露し、交流会の前段に飯田市が霜月祭りのテレビ広報の上映を見込む。

 大会では、講演や討論会を含むシンポジウムや分科会、4市町村ごとのジオパークツアー、研究発表展示などを計画。具体的な内容は学術、教育、観光、地域の4部会を中心に検討している。大会中の公式メニューだけでなく、年間を通じて関連した体験イベントや学習会、連続講座などを試みる。

 実行委員長の白鳥孝・伊那市長は「全国大会を一つの契機に、各市町村や地域の振興も図りたい。学習旅行や観光で多くが訪れてもらえるよう、さまざまな切り口で南アルプスを発信していこう」と呼び掛けた。

 同日は4市町村の首長や議長らが委員を務める南アルプス世界自然遺産登録県連絡協議会の総会もあった。ことしは南アの国立公園指定50周年の節目。6月のユネスコ・エコパークの登録も見据え、南アの世界自然遺産登録に向けたPRや活用促進を図る。

  

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