「天龍峡大橋」年内着工へ

南信州経済

[ 2011年 6月 18日 土曜日 13時03分 ]

天竜峡大橋説明 国土交通省飯田国道事務所(杉井淳一所長)は17日、三遠南信南信自動車道飯喬道路2工区(7・4キロ)の天竜川を渡河する大規模橋梁「天龍峡大橋(仮称)」の橋梁下部工など土台工事に、ことし秋ごろから着工すると発表した。架橋地は文化財保護法の指定する名勝天龍峡および天竜奥三河国定公園内に位置するため、自然改変の最小化と良好な自然景観への影響低減を図る。そのため、高い耐震構造を備えつつもアーチ角度を抑えるなどの工夫が施され、国内でも類を見ない橋梁ができあがる。

 

 同橋は鋼上路式アーチ橋で橋長は280メートル、水面からの高さは約80メートル。片側1車線の2車線で幅員は12メートルから14メートル。天龍峡インターチェンジ(IC)にほぼ隣接する位置にあたる。

 

 特に注力した景観配慮では、2008年度に信州大学農学部の佐々木邦博教授を委員長に有識者など8人で構成する「名勝天龍峡大橋景観・構造検討委員会」を設置して、10年度までに計10回の委員会を開催。名勝の景観と調和し圧迫感を低減する橋梁のデザイン、自然改変を極力抑えるための構造・施工方法などを検討してきた。

 

 佐々木委員長は「土台部分の植物は移植するなど環境に配慮し、景観に溶け込む、落ち着いた、重々しさを感じないすっきりとした構造とデザインにした」とした。委員会は今後も継続して開き、橋梁の色彩(塗装色)について「当面の検討課題」としている。

 

 着工は、土台工事に関して右岸側(川路側)は橋梁下部工の工事、左岸側(千代側)は橋梁施工に伴うJR飯田線防護対策のための斜面調査を、いずれもことし秋ごろから開始。本体工事の着工・完成は未定で、15年に供用開始予定の天龍峡ICから龍江IC区間の開通までには完成させる。建設費用は数十億円規模。

 

 佐々木委員長は「峡谷の美しさを損なわない橋にしたい」と思いを語った。この日の記者会見前に、川路、千代、龍江地区の住民代表者らに着工計画を説明している。

  

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