「市田柿」の収穫始まる、春の凍霜害で2割減見込む

南信州経済

[ 2013年 11月 2日 土曜日 13時37分 ]

 飯田下伊那地域の特産品「市田柿」の加工作業がスタートし、風物詩にもなっている柿すだれの風景が各地で広がり始めている。春先に南部を中心とする広い範囲で深刻な凍霜害が発生した影響で、JAみなみ信州は2割の収量減を見込む。着果量が少なかった分、玉伸びが進んでいて品質も上々という。

 16アールのほ場で生産している飯田市座光寺の農家でも皮むき、つるしの加工作業が本格化。1日も妻と2人で午前の内から作業に当たった。

 JAが来年からの完全移行を目指している、針を刺さずに皮をむく脱針式皮むき機を3年前に導入。収穫した柿をトレーに載せて皮をむき、数がそろうとひもに結んですだれにして干し場につるした。

 春先の低温で芽が枯れるなど3つのほ場のうち、2カ所で壊滅的な被害を受け、収量は平年の4割減ほどを見込む。「数が少ない分、玉は大きい。品質の良いものができそうだ」と期待を寄せた。

 1カ月ほど乾燥させ、干し柿にして渋みをとり甘みを付けて出荷する。

 同JAによると、収穫や加工開始の時期は平年より2―3日早め。管内全体では昨年比2割減の1200トンを出荷予定で、取り扱い金額は5億円減の20億円を見込む。

 出荷は乾燥後の11月下旬から2月上旬にかけてで、12月25日ごろがピークになりそうだという。

 飯伊産で最も有名な特産品に成長した市田柿は、約600年前から伊那谷に多く見られた在来の渋柿。昭和20年代に干し柿として商品化された。

 同JAは今季、自然乾燥に要する30日間を5日程度に大幅短縮する気熱式減圧乾燥機10基を導入し、高森町下市田に市田柿工房を整備。11月中旬の出荷開始を目指し、本格稼働を開始した。

  

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