「耐えて収束待つしか…」

南信州経済

[ 2020年 5月 5日 火曜日 13時59分 ]

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、飯田下伊那地域の飲食店も苦しい状況が続いている。それぞれの店舗が営業体制を変更するなど、手探りしながらも打開策を模索している。緊急事態宣言の延長を受けた4日、飯田市の中心市街地で店主らの声を聞いた

 焼き肉で人気の信濃屋(桜町)は飯田保健所管内で新型コロナウイルス感染症患者が出た3月27日を境に客足が大幅に減り、宴会の予約も無くなったという。現在は出前とテークアウトを行いSNSやチラシで情報を発信。片桐邦夫社長は「売り上げは減ったが従業員を解雇するわけにもいかない。食材を仕入れてもダメにしてしまうことがあり悲しい」と話した。

 おでんと焼き鳥の老舗、丸現(伝馬町)は従来の持ち帰りサービスをアピール。細沢浩紹(ひろつぐ)社長は「先が見えない不安がある」と心境を語った。4月16日の緊急事態宣言を受けて営業時間を短縮。出勤する従業員を減らしているが、収入は無いに等しいという。宣言の延長により、今後も緊急的な営業体制を継続していく予定とする。

 仲ノ町のオールドウエストも営業時間を短縮し、テークアウトを行っている。手の消毒や次亜塩素酸水でテーブルやメニュー表の除菌を徹底し、感染予防に努めている。店主の田中由春さんは「事態を身構えてはいたが、収束の見当がつかない」と不安を口にした。

 営業自粛に踏み切っている店舗もある。中央通りのVIN RANPUYA(ヴァン ランプヤ)は4月23日から営業を自粛している。3月の客足は例年の半分。県の休業要請に伴う支援制度や、市独自の家賃の助成金を利用する予定だという。店主の井上竜さんは「今はできることをするしかない。宣言の延期に伴った休業要請には従っていくつもり」と話した。

 常盤町の千登勢は4月に入ってから宴会の予約はゼロ。「少しでも盛り上げられたら」とクラウドファンディングやテークアウト情報の広告掲載など支援策に参画している。前島信一社長は「宣言が解除されたとしてもすぐに客足が戻るわけではない。正直この状態があと3カ月続いたら厳しい」と苦しい現状を語り、緊急事態宣言の延長について「予測できたことだがどうしようもない。打つ手がなく耐えて収束を待つしかない」と正直な思いを話した。

◎写真説明:開店前の仕込みをするが…(丸現)

  

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