信州みそ製造のマルマン(飯田市大通)と下伊那農業高校(同市鼎名古熊)のアグリ研究班は、過去に共同開発した万能みそ調味料「味噌(みそ)だれ漬ガール」と、みそだれドレッシング「ドレみそボーイ」のパッケージを改め、19日にリニューアル発売する。デザインは生徒が自ら考案。時代の気分に合ったものに刷新した。
漬ガールは、ジビエをおいしく食べる方法の一つとして、2014年に共同で開発し、地元スーパーのキラヤなどで販売。ドレみそボーイは漬ガールを使った人気レシピを17年に商品化したもので、校内限定で販売してきた。
パッケージのリニューアルは、班のメインイベント「ジビエレストラン」や文化祭が新型コロナウイルスの影響で中止となる中、コロナ禍でもできる活動として「生徒を中心に変えられたら」と学校側が提案して具体化した。
マルマンは「デザインやマーケティングの面白さを知る機会になれば」と、デザイン制作とパッケージを発注している紙と包装材料の「中村」(同市下殿岡)に協力を依頼し、同社と生徒で打ち合わせを重ねて完成させた。
手に取った人が用途を理解できるよう「つける!かける!あえる!」といった分かりやすい表示を心がけ、芸術班1年の澤井夢奈(ゆな)さんがデザインしたキャラクターをあしらった。
イメージカラーは漬ガールのリピーターが店で探しやすいようにと、以前と同じ緑色を基調とし、今回から市場に出回るドレみそボーイも姉妹商品であることを示すため、同じ色を採用した。
新パッケージはマルマンの社内で「かわいい」と好評で、中村の中村俊之専務も「高校生らしい上、完成度が高くてびっくりした」と評価している。
班長の石崎夏緒さんは「生徒はもちろん、地域の多くの方に知ってもらえる商品になれば」と話した。
味噌だれ漬ガールは300グラム入りで298円(税別)。ドレみそボーイは200ミリリットル入りで348円(同)。キラヤ、下伊那農高、座光寺のエス・バード内「南信州まるごとショップおいでなんしょ」、マルマン通販サイトで販売する。
◎写真説明:新しいデザインになった2商品を手にする生徒