アグリイノベーション推進機構がシンポ

南信州経済

[ 2014年 3月 19日 水曜日 9時43分 ]

 信州大学農学部(南箕輪村)や伊那谷の自治体、企業などが産業振興を目指して産学官で組織する伊那谷アグリイノベーション推進機構によるシンポジウムが17日、豊丘村の村保健センターで開かれ、約130人が参加した。キノコ、伝統野菜、シカ肉をテーマに専門家や担当者ら8人が現状を説明。南信州産食品の産業化について針路を探った。

 シンポは、地元の農業生産物や加工品などの魅力を認識し、産業振興に結びつけようと推進機構が飯田下伊那と上伊那地域を会場に重ねており、今回が6回目。南信州広域連合が後援した。

 テーマは「南信州におけるキノコの活性化」「南信州の伝統野菜のブランド化」「シカ肉の健康素材としての可能性」の3つ。大学教授や研究施設の研究員、地元の担当者らが5―15分の持ち時間で報告をした。

 キノコでは、飯伊森林組合の販購買係長が、生産量の減に歯止めをかけようと整備した乾ししいたけ生産センターの実践を報告し、「多世代が食べられるよう市場拡大に向けた働きかけを行いたい」と語った。

 JAみなみ信州のきのこ課課長代理は、ブナシメジに並ぶ特産品化を目指すハナビラダケや白ブナシメジなどの開発状況を発表。安定栽培方法の確立とともに、消費者に向けた「食べ方の案内」が必要だとした。

 「伝統野菜」では、飯田市上村の下栗イモのウイルスフリー化に取り組んだ同学部の教授が講演。伝統野菜を「特定の伝統食と長い間結びついてきた、他の品種に変えられないもの」と強調した。

 県下伊那農業改良普及センターの主査は、天龍村のていざなすや阿智村清内路のせいないじかぼちゃ、阿南町和合の鈴ケ沢なす・うりなどの生産振興状況を伝えて「過疎化が進む中山間地にとって、伝統野菜は地域の維持・再生につながる起爆剤になり得る」と思いを語った。

 シカ肉では、南信濃和田の食肉店肉のスズキヤの社長が、肉の部位やおいしく食べるためのポイントを紹介。県工業技術総合センターの研究員は、タンパク質が多く、脂質が少ないことを特徴として挙げた。

  

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