ネスクイイダの販路拡大や情報収集活動

南信州経済

[ 2017年 2月 18日 土曜日 14時04分 ]

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 南信州・飯田産業センター内に設置された飯田ビジネスネットワーク支援センターに登録された会員企業約100社でつくる運営組織「ネスク―イイダ」。精密機械加工、機械ユニット設計・組立、電機・電子部品設計製造、光学部品製造など、さまざまな技術を持つ企業からなる。「協同受注ブランド」として活動を行う「ネスク」では毎年、各種補助金も活用しながら、全国各地で開催される工業技術展などに積極的に参加し、販路拡大や情報収集に注力。また、加盟企業も自社製品、技術のPRの場として各種展示会を活用している。

 

 2月頭に横浜市で開かれた神奈川県下最大級の工業技術・製品総合見本市「テクニカルショウヨコハマ」には、ネスクの窓口となる、木下幸治、久保田優典両オーガナイザーが出向きブースを出展。合わせて、企業9社がブースを設け、自社製品、技術をアピールするとともに、他社の動向や業界における最新技術などについて見識を深め、新たなビジネスチャンスを探った。

 

 精密金型部品・微細加工・細穴加工などを手掛ける松川町大島の米山金型製作所は、年間で15回ほど各地の展示会に参加している。村松善太郎社長(51)は「情報収集の意味合いが強い」といい「他社がどんな技術に取り組んでいるのか、お客さまがどんな技術、製品を求めているのか、生の声を聞くことのできる貴重な機会。地元で仕事をしているだけでは得ることができない」と、そのメリットを語る。

 

 また、実際に受注につながるケースも多く、「医療機器系の部品加工など、今後の需要増が見込まれる分野に重点を置き、自社の強みである微細加工を中心にアピールしている」という。

 

 「受注の90%は展示会から生まれている」と話すのは、光学機器・医療機器部品の超精密加工を得意とする、飯田市桐林のシナノ精密、伊東保夫会長(74)。1年に7、8回は各種展示会に参加しているといい、その目的は「販路の新規開拓」がメインだ。

 

 顧客のニーズに応える短納期、多種少量生産、材料調達から加工組立までの一貫生産などをセールスポイントにアピールし、近年はロボット関連の部品加工などで受注を増やしている。伊東会長は「展示会は、業界の最先端の動向を知る場でもあり、今後どんな分野に力を入れればいいのかを感じ取れる。過去の経験から、展示会を通じて仕事を得るノウハウができたことは会社にとって大きい」と力を込めた。

 

 久保田オーガナイザーは「リニアや三遠南信道の開通を控え、『飯田』に対する関心が高まっている。インフラ整備による物流の改善はコストにも直結し、大きなメリットになる。今や、待っていれば仕事が来る時代ではない。チャンスを生かすためにも展示会などを積極的に活用してほしい」と期待。

 

 木下オーガナイザーも「展示会で他社の動向、技術を知るとともに、多くの人と接し自社をアピールする術を学ぶことは、企業の競争力強化につながる。また、全国各地の地元出身者が、『飯田』に反応し、つながりが生まれるケースも多々ある」と、展示会にはさまざまな「出会い」の可能性があることを示した。

  

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