バス2台の引退惜しみ

南信州経済

[ 2021年 3月 20日 土曜日 13時18分 ]

 新型コロナウイルス感染症の影響による需要減に伴い、今月で減車する信南交通の貸切バス2台を使った最後のツアーが20日に行われた。県内を中心とした愛好家12人が南信地域の名所を巡り、思い入れのある車両との別れを惜しんだ。

 引退するのは、バス愛好家に人気のある三菱ふそうエアロクイーンⅡ。2005年と06年に導入し、貸切運行のほか高速バスの続行便にも使われてきたが、経営改善に向けて月末までに処分されることになった。

 同社ではこれまで、古い車両を処分する際に告知はしてこなかったが「コロナ禍でまったく使われないまま引退させるのは忍びない」と公式インスタグラムで告知したところ、愛好家から予約が入り、最後の貸切運行をすることになった。

 ツアーは伊賀良バスセンターを出発し、三遠南信道・天龍峡大橋―信南交通本社(見学)―駒ケ根(昼食)―白樺湖・車山高原を訪問。天龍峡では、天龍峡大橋を2台が連なって往復する姿を撮影する「フォトラン」が行われ、参加者は橋のたもとで熱心にシャッターを切った。

 主催者の男性(32)は「信南交通のバスは県外にもファンが多いが、時節柄小規模に開いた。(天龍峡大橋は)最後を飾るにふさわしいロケーション。天気にも恵まれ、素敵な1日が過ごせそう」と話した。

 天龍峡に同行した貸切課の社員は「事実上、これが最後の運行。ファンの皆さんにお声掛けいただき、非常に光栄」と感謝していた。

◎写真説明:最後の雄姿を撮影する愛好家(天龍峡大橋で)

  

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