ピアゴ飯田駅前店が閉店へ

南信州経済

[ 2018年 9月 29日 土曜日 13時53分 ]

30日に閉店するピアゴ飯田店

 「まるでお練りまつりの再現 7万人が店内を練る」―。1974(昭和49)年4月21日付の南信州新聞には、飯田駅前にユニー飯田店(現ピアゴ飯田駅前店)がオープンし、熱狂する市民の様子を表す見出しが躍った。以来45年、商業地、飯田中心市街地の「顔」として多くの人に親しまれてきた同店は、建物の老朽化と採算性の悪化などを理由に30日午後6時に閉店。地域に買い物弱者対策という大きな課題を突きつけながらその歴史に幕を下ろす。

 閉店前最後の週末、同店には多くの人が出入りし、駐車場も満車の表示が続いた。来店者らに話を聞くと、徒歩、自家用車、電車、タクシーと、さまざまな交通手段で、飯田市内はもとより、広く下伊那各地から訪れていた。幅広い客層が見られたが、やはり年配の女性の姿が目立った。

 飯田市通り町から徒歩で訪れた85歳の女性は、オープン当初から頻繁に利用していたといい、閉店に「悲しい」の一言。「あちこち歩いて回るのは大変なので、一カ所で色々な物を買えて助かっていた。閉店後はどこに買い物に行こうかと困っている」と話した。

 喬木村から自家用車で訪れた40歳の男性は、「子どもの頃休日に家族で訪れ、食事や買い物、遊具などを楽しむのがとてもうれしい時間だった。思い出の場所がなくなってしまうのは残念」。また、飯田駅前からバスで通学している阿智村の男子高校生(16)は、「バスの時間待ちに毎日のように使っていた。座るところがあったり、フードコートで安く食事ができたりとありがたかった」と惜しんだ。

 同店は1974年、「ユニー飯田駅前店」としてオープン。03年に「ジョイマートユニー飯田駅前店」に店名を変更し、09年から現在の店名となった。

 地下1階、地上5階立てで、延べ床面積は約1万4000平方メートル。直営店とテナント10店舗が入り、生鮮食料品や衣料品、インテリアに日用雑貨など、幅広い商品を扱う中心市街地唯一の総合スーパーとして、地元住民をはじめ高校生ら飯田駅の利用者にも親しまれてきた。

 閉店にあたり寺澤辰也店長は、「長年にわたりご愛顧いただきありがとうございました。地域の皆様にはご迷惑をお掛け致し誠に申し訳ありませんが、今後はアピタ飯田店およびファミリーマート飯田東和町店のご利用をお願い致します」とのコメントを発表した。

  

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