ヘブンスそのはらでモニターツアー

南信州経済

[ 2019年 11月 9日 土曜日 14時44分 ]

 障害の有無や年齢などに関わらず誰もが楽しめる旅行「ユニバーサルツーリズム」の実現に取り組む阿智☆昼神観光局(白澤裕次社長)は8日、阿智村のヘブンスそのはらでモニターツアーを行った。車椅子を日常で利用する2人と介護の専門家など約12人が参加。人気の観光地で、介護や支援を必要とする人たちを積極的に受け入れることができるか検証した。

 近年、雲海観賞で人気を集める同所だが、観光局は「車椅子利用者や歩行弱者の積極的な受け入れができるか確証が持てていない」としている。

 モニターツアーは、ユニバーサルツーリズムに先進的に取り組む観光地の関係者らを招き、現状の課題を洗い出すとともに解決策についてアドバイスをもらい、今後の受け入れ態勢の構築を進めるのが狙い。

 車椅子利用者として「別府・大分バリアフリーツアーセンター」の橋本剛さん(32)と戸隠観光協会の田村達彦さん(46)が参加。けん引式車椅子補助装置などを開発製造する「JINRIKI」(箕輪町)の中村正善社長(61)らが同行した。

 この日は、雲海観賞の一連の行程を実際に体験した。坂道では器具を車椅子に取り付けて同行者がけん引。リフト搭乗の際は、1度リフトを停止させ、係員や同行者のサポートを受けて乗り込み、展望台まで移動した。

 中村社長と田村さんは、坂道の移動について「ブレーキがない車椅子だと危険」「サポートする人、される人が両方ともお年寄りだと厳しい」と指摘。けん引器具やブレーキ付き車椅子のレンタルや、研修を受けたサポーターの必要性を伝えた。

 また、中村社長はリフト乗降時に係員が前後の客に対し「ご迷惑をおかけしました」と声を掛けたことについて「ご協力ありがとうございましたなど別の言葉に代えたほうがいい」とアドバイス。「ハード(設備)面は以前に比べ格段に良くなっている。あとの問題は係員などソフトの面でクリアできるのでは」とした。

 指摘を受けたヘブンスそのはらの荻野智和支配人は「ソフト面でどうリカバリーしていくかが今後の課題。係員がどう対応するべきか、教育が必要だと感じた」と話していた。

 雲海の観賞を終えた一行は、富士見台高原のトレッキングも体験し、引き続き課題の検証を行った。

◎写真説明:車椅子にけん引器具を取り付けて坂道を移動

  

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