盆飾りの枝物のホオズキの出荷が29日、豊丘村河野のJAみなみ信州総合集荷販売センターで始まった。例年と比べて色付きも良く、実のなりは良好。主に中京圏に向け、10日までに約7万本を出荷する。
実は直径6センチほど。生産者が30センチから100センチまで、枝の長さによって6つの規格に選別したホオズキを持ち寄り、箱詰めして出荷する。
JAみなみ信州によると、ことしは46戸が計140アールのほ場で栽培。飯田下伊那産は質が高く、市場での人気が高いという。枝物は昨年より2割増で7万本の生産を計画。実のみの出荷は25日に始め、10万個を予定している。長雨の影響で病気が出たほ場があるものの、全体的に出来栄えは上々だという。
営農部農産課の下井郁夫さん(33)は「3月ごろに定植してやっと出荷を迎えられた。お盆の飾りとしてしっかり飾ってくれれば」と話した。
中京圏などでは盆にホオズキを盆ちょうちんに見立てて飾る風習があり、需要がある。生産者らは盆前に出荷しなければならず、短期集中で作業に当たっている。
◎写真説明:出荷が始まったホオズキ