飯田下伊那地域の産地でマツタケが出始め、豊丘村役場に隣接する飯伊森林組合北部支所への入荷が始まった。同支所によると、平年に比べて全体的に2週間程度遅い。まだ数が少ないため、価格が高い傾向にあるという。
同所での初入荷は9月25日で、10月1日に併設の直売所をオープン。近隣の農家から毎日30キロ程度が持ち込まれている。シーズン中は無休で営業しており、感染予防のため、来場者にマスク着用や検温に協力を呼び掛けている。
金原史人支所長(53)は「盆過ぎから気温が高く、地温が下がらない日が続いたが、ここへ来て入荷が増えている。雨が降ってくれれば、さらに出てくるのでは」と期待している。
不作だった昨年は、今年よりさらに遅い10月下旬から出始めたが、入荷は11月末ごろまで続いた。「地温が高い状態が続けば、雪が降るころまで続くかもしれない」と話した。
マツタケはアカマツの根の先に菌の集まった「シロ」を作り、涼しくなると菌が活発になり発生する。
◎写真説明:北部支所に持ち込まれたマツタケ