下伊那園芸農業協同組合=飯田市箕瀬町=でモモの主力、あかつきの出荷がピークを迎えている。4月の凍霜害の影響があるものの、このところの高温で玉伸びが進み、前年並みの出荷量を確保できる見込みまで回復。連日2トン余を選果し、北海道、関東、中京、九州などの市場に出荷している。
22日の初選果から1週間が経ち、出荷量が増大した。今季は果肉先行で着色の遅れも見られたが、各ほ場で収穫摘期を迎えた。
29日も2万トン余が飯田下伊那各地の生産者から運び込まれ、機械が選果した。
あかつきは次々と吸い上げられてコンベアに運ばれ、各計器を通過、品質別に分けられた。
例年より糖度が高く、販売部長は「品質が良く、自信を持って皆さんに届けられるものができた」と胸を張った。
あかつきの出荷は8月8日ごろまで。市田柿やナシなどに深刻な被害をもたらした4月の凍霜害の影響が出ているものの、肥大が進んで1玉当たりの重量が増していることから、前年並みとなる90トンの出荷量を見込んでいる。
園協の選果はあかつきから始まり、8月上旬からナシの幸水、リンゴのシナノゴールドを出荷。リンゴの晩成種、ふじが終わる12月中旬まで果樹の出荷リレーが続く。
選果場での直売にも応じている。問い合わせは同園協(電話0265・22・2001)へ。