三笠エンジニアリングが新機械完成

南信州経済

[ 2013年 12月 12日 木曜日 9時48分 ]

 飯田市北方の精密機器製造、「三笠エンジニアリング」(伊本政芳社長)が昨年6月から開発を進めてきた、きのこ(エノキタケ)の栽培に使う菌種を液体で接種する機械が10月末に完成し、今月から受注が始まった。現在、きのこ栽培農家は繁忙期を迎えているため、本格的な商談は4月から5月になる見込みという。

 飯田下伊那地域の各種製造関連業者が連携し、共同開発・受注に取り組む、「ネスク・イイダ」(南信州・飯田産業センター内)やJAなどとの「農商工連携」として進められた、同機械の開発プロジェクト。ネスク・イイダの久保田優典オーガナイザーによると、従来の液体種菌接種機は、大規模農家向けの海外製大型製品しかなく、中小農家向けに、小型化やコストダウンを図った製品の開発は初という。

 同機械は、生産ライン上でパレットなどで運ばれてくる培養瓶のフタを外し、中のおが粉(培地)に液体状の種菌を噴霧しフタを閉じる一連の工程を、素早く的確に行えるのが特長。また、従来の一般的な固体菌種の接種方法と比べ、培養に使うおが粉の廃棄量が削減されるほか、栽培にかかる運搬費や光熱費などの低減効果も見込める。

 ことし4月に試作機が完成した後、同市竹佐のJAみなみ信州きのこ種菌センターで試験運用を開始。完成機は、この試験結果などを踏まえ、約50キロの重量削減や使い勝手の向上、さらなるコスト削減などを実現させた。販売窓口はJAが担当し、価格は400万円程度になるという。

 11月に長野市で開かれた「きのこ祭り」の会場に展示したところ、多くの生産者が関心を示すなど、引き合いの強い同機械。久保田オーガナイザーは「本年度は数台の販売を目標とし、まずは使用した生産者の声を集めたい。そうした声を参考にしながら、今後は、他のきのこへの応用を含め、使いやすさを追求していきたい」と話していた。

  

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