三遠南信しんきんサミット開く

南信州経済

[ 2019年 11月 5日 火曜日 15時41分 ]

 三遠南信(愛知・東三河、静岡・遠州、長野・南信州)にある8信用金庫が連携し、地域経済の活性を目指す第12回「三遠南信しんきんサミット」が3日、飯田市本町の飯田信用金庫本店で開かれた。元高知県知事の橋本大二郎氏の基調講演や大学教授らによるトークセッションを通じて、リニア中央新幹線の開業時代を見据えた圏域連携を展望した。

 テーマは「新時代の架け橋―ともに創る三遠南信の明日」。飯田、アルプス中央、浜松いわた、島田掛川、遠州、豊橋、豊川、蒲郡の8信用金庫が主催し、約200人が来場した。

 トークセッションで愛知大三遠南信地域連携研究センター所長の戸田敏行教授は越境マネジメントの重要性を踏まえ「圏域内のつながりにとどまらず、一体的に外へ発信したり、アピールしたりが大事」と指摘。青森大社会学部の櫛引素夫教授は「人口減少時代の再デザイン」をキーワードに、新しい生き方や産業の創出に向けたプラットフォームに期待した。

 飯田にできるリニア駅について櫛引教授は「機能や役割、どんな駅前にしたいかの議論をしっかり願う。交通アクセス、人とのつながり、(IoTやAIなど最新テクノロジーを活用した科学技術政策の)ソサエティ5・0なども意識してほしい」。

 戸田教授もつながりを重視し「信金サミットの存在意義は大きい。(金融機関同士で)できることから始めれば、新しい変化が起きる。それが大変化へのセオリー」と具体的な行動を促した。

 新時代の架け橋を担う心構えとして、櫛引教授は「22世紀を意識し、県境の枠も超越して子どもたちのために地域を考えてみてほしい」、戸田教授は「今あるものの中にも地域が持続するためのタネがある。現在は連携が必要不可欠でないものの、手薄でいい所に先に連携機能を持たせておくことが大事」と提言した。

 コーディネーターを務めたしんきん南信州地域研究所の林郁夫主席研究員は▽行政の枠組みにとらわれない広域連携を具体的な行動で展開する▽地域の機能、役割を新しい視点で確立する▽人と人、情報と情報、知恵と知恵など交流を促進する―ことを議論の要点に挙げ「今回のセッションは、しんきんサミットの意義を見つめ直す契機にもなった」とまとめた。

 サミットは飯田市街地を会場にしたサブカルチャーの祭典「飯田丘のまちフェスティバル」と同時開催。三遠南信の山海の幸など約80ブースが並んだ「三遠南信グルメサミット」(しんきん物産展)もあった。

◎写真説明:三遠南信しんきんサミット

  

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