三遠南信しんきんフォーラム開催

南信州経済

[ 2016年 11月 4日 金曜日 15時28分 ]

002信金

 東三河、遠州、南信州の三遠南信地域に本店を置く8信用金庫による「三遠南信しんきんフォーラム」が3日、飯田信用金庫本店で開かれた。8信金連携事業として実施した「三遠南信地域に関するアンケート調査」の結果報告をはじめ、2017年のNHK大河ドラマに決定した「おんな城主 直虎」にちなみ、龍潭寺=浜松市=執事の武藤佑吉さんによる講演会、「井伊家を再興した『チーム直虎』の経営手腕に学ぶ~直虎と三遠南信の縁」が行われ、約200人が聴講した。

 信用金庫の県境を越えた連携により、地域への情報発信や地方創生を目的に、2008年から開催地を持ち回りで行われている同フォーラム。ことしは、三遠南信の3地域相互の関心や連携に対する期待度などを調査することで、三遠南信道全線開通時代を迎えるための課題を明確にしようと、個人および事業所を対象としたアンケートを実施した。

 個人向け(2000部配布、回答1230件)では、三遠南信自動車道に対する期待は、全体で58%が「良い影響」と回答。地域別にみると遠州、東三河が50%前後なのに対し、南信州は74%と突出して高くなっている。

 また、具体的な影響については、「交通の利便性向上により観光で訪れる人が増える」と、遠州73・5%、東三河76・4%、南信州66・8%が期待を寄せる一方で、「ビジネス上の効果(販売先や受注の拡大)が見込める」としたのは、遠州38・3%、東三河36・8%、南信州45・1%に、「事業所や工場、教育機関などの立地が見込める」は、遠州22・0%、東三河21・3%、南信州24・0%にとどまっている。

 事業所向け(1400部配布、回答642件)では、全線開通による事業への影響について、全体で59・5%が「良い影響」と回答。地域別では遠州54・1%、東三河62・1%、南信州63・7%と、個人調査ほどではないものの、南信州が最も高くなった。

 一方で、全線開通時に各地域間での取引が「始まるまたは増加」するかの問いには、東三河から遠州への取引が23・5%で最も高く、遠州から南信州への取引が13・7%と最も低くなった。いずれも10~20%台と、新たな取引への期待感は高いとはいえない結果になった。

 同調査の幹事を務めた飯田信用金庫は、「個人では観光面以外に大きな影響を見出せておらず、事業所の期待感もさほど高まっていない」と指摘し、「情報の発信、共有が充分されていないことが要因の一つであり、地域間の連携をより深めていく必要がある。こうした調査などを地域に情報提供し、理解や関心を高めていきたい」とした。

  

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