飯田商工会議所(柴田忠昭会頭)は21日、国土交通省を訪れ、三遠南信自動車道の早期全線開通に向けた来年度予算の確保・拡充と一層の事業推進を求める要望活動を展開した。
活動には柴田会頭、宮島八束前会頭をはじめ同会議所議員や飯田市職員らが参加。同省の森昌文道路局長、徳山日出男事務次官らと面談した。
柴田会頭は、三遠南信道の部分供用によりすでに認められているストック効果や全線開通により見込まれる効果などを説明し、その重要性を強調。さらに、調査坑の掘削工事が進む青崩トンネルなどの工事状況に触れ、予算の確保による着実な事業推進に感謝を示すとともに、「順調に工事が進んでおり、早期開通への期待も大きくなっている。地域の悲願実現に向け、一層の推進をお願いしたい」と求めた。
要望を受け森道路局長は、「三遠南信道は全くのゼロから立ち上がった道路。地域振興に必要な道路として整備が始まった全国初のモデルともいえる。時間は掛かっているが、ゴールが少しずつ見えてきたことは、地元地域や関係者の努力のたまもの」と敬意を表し、「事業がスタートしている以上どんどん推進していきたい。引き続き力強い後押しをお願いしたい」と呼び掛けた。
同省訪問後には、宮下一郎衆議院財務金融委員長、吉田博美参議院自民党国会対策委員長を訪ね、活動経過を報告するとともにバックアップを求めた。