三遠南信道の佐久間―東栄間が開通

南信州経済

[ 2019年 3月 5日 火曜日 16時09分 ]

 飯田市と浜松市を結ぶ延長約100キロの高規格幹線道路「三遠南信自動車道」のうち、佐久間川合インター(浜松市佐久間町)―東栄インター(愛知県東栄)間の延長6・9キロが2日、開通した。同区間の開通により、道幅が狭く急カーブが連続する現道利用と比べ、通過時間は約7割短縮。走行性が大幅に向上することで、両地域の交流を促進するとともに、救急搬送時には患者への負担が軽減されるなど救急医療サービス向上も期待される。

 同区間は1995(平成7)年度に事業着手し、環境影響評価、整備計画の決定、用地買収などを経て2008(同20)年に工事がスタート。6・9キロのうち、約8割をトンネルが占める。

 この日、開通記念式典に事業者代表として出席した、国土交通省の池田豊人道路局長は「中央構造線上の地質的に厳しい場所に位置し、難工事となったが、無事、順調に工事を終えることができた」と地元地域や工事関係者らに感謝。「当区間の開通により、三遠南信道全体では約6割が開通となる。残る区間の一日も早い開通に向け、全力で取り組んでいく」と力を込めた。

 三遠南信道の静岡、愛知区間では、12年に鳳来峡インター(愛知県新城市)―浜松いなさジャンクション間の13・9キロが開通。また、開通予定時期は示されていないものの、東栄―鳳来峡インター間(延長約7キロ)も建設工事が進んでいる。

 村上孝治東栄町長は「佐久間、東栄の両地域は歴史的にも深い結びつきがあるものの、険しい山々、深い渓谷が長い間交流の妨げとなってきた。今回の開通は、そうした障壁を一気に解消する」と歓迎。さらに、「東栄―鳳来峡間が開通ことで、佐久間から新東名までがつながり、生活圏は大きく広がる。交流、物流の活性化も大いに期待できる。開通の波及効果を最大限発揮できるよう、取り組みを進めていきたい」と話した。

 また、三遠南信道のうち唯一の未事業化区間で、昨年11月に環境影響評価書にかかわる手続が完了している水窪―佐久間間の延長14キロに関し、国土交通省は1日、水窪佐久間道路として、新規事業採択時評価手続きに着手したと発表した。今後、都道府県や学識経験者らの第三者から構成する委員会などで意見を聴取し、費用対効果分析を含む総合的な評価結果をとりまとめるといい、事業化が近づいている。

◎写真説明:佐久間川合インターで開いた開通式典

  

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