三遠南信道の天龍峡―龍江IC供用開始へ

南信州経済

[ 2019年 10月 8日 火曜日 15時58分 ]

 三遠南信自動車道を形成する飯喬道路(飯田市山本―喬木村氏乗、22・1キロ)のうち、市内の「天龍峡大橋」(川路―千代)を含む天龍峡IC(川路)―龍江IC(龍江)間(4・0キロ)が11月17日に開通することが決まった(図)。8日午後に国土交通省飯田国道事務所が発表した。同市山本から喬木村境までの約14・6キロがつながることになり、中央自動車道と竜東方面間のアクセスが一段と向上。龍江ICから中央道への所要時間は現況の約16分から約10分に短縮される。天龍峡大橋は新たな観光スポットとしても注目されており、地元関係者からは喜びや期待の声が上がった。

 同事務所は同日、仮称としてきた天龍峡大橋や両IC区間に設ける千代IC(千栄)の名称も正式に決定した。開通に先立つ11月10日には、地元主催の記念プレイベントが開かれる。

 天龍峡大橋(橋長280メートル)は名勝天龍峡に位置し、天竜川とJR飯田線をまたぐ高さ約80メートルの鋼製アーチ橋。景観に配慮したスレンダーな形状とし、色彩も落ち着きのある山鳩色(灰色を帯びた黄緑色)を採用した。同事務所によると、2011年9月に着工し、構造物の建設費は約80億円。

 大きな特徴は市が整備主体の「桁(けた)下歩道」。車道の真下に幅2メートルの歩行者用通路を設け、高さ約80メートルの地点から、雄大な天龍峡や山並みなどを見渡せる。

 関連して、国は大橋西側の天龍峡パーキングエリアに駐車場や休憩所、インフォメーション施設を開設。市は大橋を含む一帯の周遊観光を楽しめるよう、遊歩道の整備や、温泉交流施設「ご湯っくり」に隣接するガイダンス施設の建設を進めてきた。

 今回の開通により、飯喬道路のうち、飯田山本―飯田上久堅・喬木富田IC間の14・6キロが結ばれる。未供用区間は矢筈トンネルにつながる喬木IC間の7・5キロのみで、飯田国道事務所は「早期開通に向け、工事を推進する」としている。

 飯喬道路は1998年度の着工。飯田山本―天龍峡IC間は2008年4月に、龍江―飯田上久堅・喬木富田IC間は18年3月に供用開始された。全体事業費は1511億円となっている。

 三遠南信道は飯田市の中央道と浜松市の新東名道をつなぐ約100キロの高規格幹線道路。東三河、遠州、南信州圏域における広域ネットワークの構築とともに、災害に強い道路機能の確保、救急医療活動の支援、地域活性化の支援を目的に計画された。

 県内の国道152号の現道活用区間の整備はほぼ完了し、今回の区間を含めて約59キロが開通する。長野、静岡県にまたがる青崩峠トンネル(約5キロ)は本坑の掘削が両県側から行われ、9月28日現在で計363メートル進んだ。水窪佐久間道路(14・4キロ、浜松市天竜区)も本年度に事業着手し、今後に調査設計を見込む。

 三遠南信道の全線開通時期は今後の予算や工事の進ちょく状況などが関わるため、国は「未定」とするが、圏域の行政や産業経済の関係者らは2027年に開業予定のリニア中央新幹線と合わせた早期
開通を要望している。

◎写真説明:11月17日に開通する三遠南信道の「天龍峡大橋」一帯(飯田市提供)

  

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