三遠南信道・県境トンネル区間着工前に安全祈願祭

南信州経済

[ 2012年 12月 16日 日曜日 18時58分 ]

 三遠南信自動車道青崩峠道路(延長約13キロ)のうち、不通区間となっている青崩峠を迂回する県境トンネル区間(延長約6キロ)の本線工事着工を前に15日、工事箇所の浜松市市天竜区水窪町で安全祈願祭が開催された。工事を管轄する国土交通省飯田国道事務所、施工業者、地元自治体など関係者約20人が出席。神事を執り行い、無事故・無災害を誓った。中央構造線上に位置し岩盤が脆弱(ぜいじゃく)なため崖崩れが発生しやすいなど、三遠南信自動車道の中でも最大の難関と言われる県境トンネル区間への工事着手は、早期の全線開通に向け大きな一歩となる。

 工事箇所は、県境トンネルの浜松市側坑口付近の取り付け道路で、草木トンネルの坑口=同市天竜区水窪町=付近にあたる。県境トンネルへとつながる池島橋の下部工および道路改良工(延長740メートル)を行い、来年度中の完成を目指す。まずは池島橋の橋台2基のうち、トンネル側の橋台に着手するという。

 今回は浜松市側での本線着工となるが、飯田市側では昨年度延長2・3キロの県境トンネル工事用道路のうち、360メートル区間が部分完成。同事務所では、残る約2キロ区間について来年度中の完成を見込み、完成次第同年度中にトンネルの作業坑の工事に着手するという。また、トンネルの開通は、トンネル本体工事に着手後、おおむね10年をめどとしている。

 祈願祭で花木道治同事務所長は、「いよいよ青崩峠道路の本線工事に着工する。沿線住民からの期待が大きい道路なだけに、早期の完成を目指し尽力していきたい」と力を込めた。

 青崩峠道路は飯田市南信濃和田と浜松市天竜区水窪を結ぶ延長13キロの道路で、和田バイパスや小嵐バイパスの現道活用区間を含む。県境トンネル区間の小嵐―水窪北インターチェンジ(仮称)間は延長約6キロ。このうち県境トンネルは約5キロとなる。当初は国道152号の東側に沿ってヒョー越峠直下を通過する計画のもとに草木トンネルが建設・供用されたが、その後、ヒョー越峠直下にあたる地盤が脆弱なことが判明したため、2008年までに、地盤の硬い青崩峠西側を通るルートに計画が変更された。

  

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