三遠南信道路 青崩峠工事用道路に着手

南信州経済

[ 2012年 2月 15日 水曜日 15時51分 ]

 国土交通省飯田国道事務所(杉井淳一所長)によると、三遠南信自動車道青崩峠道路の工事用道路の施工に13日から着手したことが分かった。今回の整備は、飯田市南信濃八重河内地区の島川原橋を起点に小嵐川の東側を県境に向かって整備する全長約2キロのうちの約360メートル区間。年度内の完成を目指す。事業化から約30年、トンネル本体着工に向けて具体的な動きがスタートした。

 工事用道路は、土砂や重機の搬送で多くのダンプカーが行き交うようになる本体の着工に向け、生活道路の国道152号線を極力使用しない目的で設置。幅4メートル、盛土工で施工する。測量で作業範囲を見極めながら工事を進め、今週末ごろから草木を切り開き樹木の根株を掘り起こして取り除く「伐開除根(ばっかいじょこん)」作業に入るなど徐々に重機を投入していく予定だ。

 1983(昭和58)年に事業化された青崩峠道路は、飯田市南信濃和田から浜松市水窪町の県境部に位置する延長約6・6キロの道路。国道152号の通行不能区間解消をはじめ、県境区間進行時の安全性、信頼性の確保、長野県―静岡県の県境区間の移動時間短縮など開通には多くの期待が寄せられている。

 今月8日に開かれた三遠南信道路建設促進南信地域期成同盟会で会長を務める牧野光朗飯田市長は同自動車道について「医療・福祉・災害発生時など三圏域住民にとって命をつなぐ道、真に必要な道路」と位置付け、平成20年代後半の全線開通に向け事業推進活動を強力に展開していく方針を示した。

 飯喬道路2工区内では全地区において本線工事が本格化し、天龍峡―龍江IC(仮称)は2015年度の供用を見込む。現道活用区間の国道152号も昨年7月に豆嵐(まめぞれ)トンネルを含む向井万場拡幅工区が開通し、浜松側では三遠道路がことし3月4日に鳳来峡IC~浜松いなさ北IC間の開通が決定しているなど、着実に整備が進んでいる。飯田商工会議所の柴田忠昭会頭は「本体工事に向けその足掛りとなる工事用道路への着手は大変意義深い。来年度予算の具体的な発表も心待ちにしており、陳情の成果が出てきていると思う」と話していた。

  

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