上郷飯沼北条でリニアの状況説明会

南信州経済

[ 2015年 7月 4日 土曜日 8時22分 ]

 リニア中央新幹線計画をめぐり、JR東海は2日夜、県内駅を設置する飯田市上郷飯沼の北条地区で中心線測量の状況説明会を開いた。駅部について中心線と用地範囲の目安を示した地図を配布した他、道路や水路の付け替え計画の進捗状況などについて説明。秋をめどに計画の一部を固め、再度、説明会を開く考えを示した。

 地区の住民を対象に北条振興センターで開き、住民ら約90人が参加。住民以外は非公開で行い、澤田尚夫・中央新幹線建設部長野県担当部長らが説明に当たった。

 出席者らによると、JRは中心線測量について、測量で導いた中心線をもとに用地範囲の目安を地図に示して説明。駅部の必要用地幅は40メートル程度を見込んでいるとした。

 自宅が支障するかについて不安を募らせる住民からは、目安ではなく、より詳細な計画を示すよう求める意見が出されたが、同社は詳細設計を行う前の段階であることや、地元による駅周辺整備の計画が定まっていない状況などにより、「時間が必要」との考えを示したという。

 新幹線と交差する市道や新戸川、竜西一貫水路の付け替え計画については、管理者の県や市との検討状況を解説した。

 市道上郷5号、33号は機能確保のため、飯田線付近の深い掘割構造となる箇所で跨線(こせん)陸橋の設置を想定。竜西一貫水路は中央新幹線の下に潜るサイフォン形式で交差させる方針を示した。

 新戸川の付け替えについては、切り回し範囲を最少限にするとの考え方や、駅とは地下を通す暗渠(あんきょ)構造で交差する考えも伝えた。

 住民からは、飯田線と新戸川の交差について、現状の暗渠構造が断面積的に不安とし、開渠(かいきょ)構造にするよう求める声も出された。

 道水路付け替えについて同社は、秋ごろを目標に関係者と協議する考えを伝え、次に同地区で開く説明会を10月ごろと見込んだという。

 終了後、同地区自治組織の小平茂樹会長は「計画が少しずつ具体化する中、都度、住民にしっかり説明してもらうことも重要。飯田線と新戸川の交差の問題については、しっかり対応してもらいたい」と語った。

 詳細設計が終わっていないため、中心線を除き、用地やトンネルの範囲は目安。駅部のうち高架下が地面に接して掘割となることが想定される県道市場桜町線以西は、設計によって用地幅が変動するため、具体的な範囲は示さなかった。

  

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