下栗の有志ら遊子を視察

南信州経済

[ 2014年 3月 27日 木曜日 10時00分 ]

 標高800―1100メートルの険しいV字谷に位置する下栗の里の魅力やそれを生かした地域づくりを考えようと昨年発足した住民グループ「郷の箱舟しもぐり」が22、23日、愛媛県宇和島市を訪問し、遊子水荷浦の段畑を視察した。今後は交流を継続し、里の坂畑と海の段畑とをつないで情報交換を重ねるという。

 箱舟は、「下栗で受け継がれてきた暮らしの知恵や技術、自然の恩恵を未来につなげよう」と、農家や猟師、木工職人ら30―50代の4人が昨年1月に結成。地域外各地から訪れる協力者や応援団を「風」と位置付け、それを受ける「舟」として、持続可能な地域づくりを模索している。

 今回はメンバー4人と地元有志8人で愛媛県に赴き、同じ段々畑の景観を持ち、下栗イモと「ジャガイモ」でつながる宇和島の同段畑を見学した。

 一帯は海沿いの斜面に石段が積み上げられて段々畑が作られ、特産のジャガイモが栽培されている。2007年には国の重要文化的景観にも選定されている。

 現地では、半農半漁を生業としてきた経過から段畑ができたこと、一度は消えかけた景観を守るために取り組む地元住民らの活動などについて説明を受けた。

 4月には恒例の祭りを開き、全国各地から多数が足を運んでいる様子などを聞いた。

 野牧和将代表(36)は「ジャガイモつながりのある“里の坂畑”と“海の段畑”とをつなぎ、地域の魅力と悩みを共有し合いながら、特産品、景観を守ることで持続可能な集落を考えていけるような交流をしていきたい」と話していた。

  

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