下農生が南信州キャンペーン参加

南信州経済

[ 2014年 12月 6日 土曜日 8時37分 ]

 南信州広域連合が長野県の信州首都圏総合活動拠点「銀座NAGANO~しあわせ信州シェアスペース~」で開催した初の「南信州キャンペーンin銀座NAGANO」が5日閉会した。1日からの期間中、市田柿をはじめ果樹野菜、南信州の地酒や菓子などの食を中心とした魅力発信を繰り広げた。3日には下伊那農業高校アグリ研究班が「信州ジビエ高校生アグリレストラン」を開き、鹿肉のステーキをはじめ地元の食材をふんだんに使ったフランス料理のフルコースを提供。都会の客から「おいしかった」と好評を博した。

 同研究班は3年生5人、2年生4人、1年生2人の計11人。クラブ活動で鳥獣による農林業被害と捕獲動物の有効利用について研究している。ことしは「銀座NAGANOで南信州地域の魅力を発信するお役に立てれば」と、ジビエ料理の第一人者で茅野市でレストランとホテルのオーナーシェフを務める藤木徳彦さんに夏から5回にわたり同校調理室で研修を受け、準備を重ねてきた。

 生徒たちが考案したメニューは、県の伝統野菜に認定されている「千代ネギ」を蒸し、天龍村の柚子の香りで仕上げたアミューズ、遊休農地を借りて栽培したジャガイモを使った鹿肉のコロッケと春巻き、川路そば普及組合で栽培している信州大そばのそば粉と学校栽培米「天竜乙女」を焼き上げたパン、学校で栽培したホウレンソウと小野子ニンジンを練りこんだパウンドケーキ、学校で栽培・製茶したお茶など。

 参加者は、同広域連合が11月上旬に予約を開始したところ、2回の定員(各回30人)があっという間にいっぱいになったという。本番でアグリ研究班の班長は「野生鳥獣被害対策や遊休農地を利用して栽培したものなどたくさんの食材を使用したメニュー。ぜひ味わって楽しんでいってください」とあいさつ。各料理の担当がメニューごとに料理を説明しながら提供すると、客から「千代ネギとワケギの違いは」「活動の中で苦労したことは」などの質問も出た。

 埼玉県三郷市から参加した男性(62)は「鹿肉が本当においしい。こんな料理を地域で食べられる店があるといい」、大田区の女性(62)は「ホウレンソウや牛乳、ニンジンなどがおいしかった。料理の説明も分かりやすかった。飯田にこんな食材があるとは知らなかった」とそれぞれ感想。

 班長は「緊張したので、終わってホッとした。お客さまの反応がすごく良かった。僕たちの思いが伝わって『おいしい』と言ってもらえてうれしい」、藤木さんは「おかげさまで大好評。笑いも出て大成功だった」と生徒たちの頑張りをたたえた。

 顧問の教諭は「お客さまに『おいしい』と言っていただき、生徒たちは頑張ったかいがあった。地域の食材を買ってもらったり、南信州地域を知ってもらうきっかけになれば」、遠山校長は「生徒の日頃の活動を東京銀座で発表するのは大変意義がある。生徒たちは地域のよさを学んで喜びや自信を持ってもらいたい」と期待を語った。

  

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