中部電力 清内路の水力発電所着工

南信州経済

[ 2018年 5月 18日 金曜日 15時12分 ]

 中部電力は17日、阿智村清内路の天竜川水系に建設する清内路水力発電所の工事に着手した。黒川、小黒川から取水する流れ込み式の中規模発電所で、年間の発電量は約2900万キロワット時。現場に工事車両を到達させるための準備工事から始め、2022年6月の運転開始を目指す。

 黒川は飯田市の大平宿南東、小黒川は清内路の上流域にえん堤を設け、最大で毎秒2・5トンを取水。計5キロメートルの導水路で両えん堤を結び、有効落差約273メートルの水圧管路に水を運んで落とし、発電所で水車を回して発電する。

 発電所は国道256号沿いで、旧清内路中学校の北約200メートルの地点に半地下型で設置。脇を流れる清内路川に排水する。

 出力は5600キロワット。年間発電量は一般家庭約8800世帯分の年間使用量に相当する。

 道路改良の準備工事から始め、本年度はえん堤や導水路トンネル、発電所の建設など土木工事も計画している。

 往来する工事用車両は、村道1―20号線で1日最大30台、国道256号下清内路方面で同50台など。工事で発生する残土は約10万立方メートルで、処分は小黒川のミズナラ下流部分に6万4000立方メートル、国道256号沿いの七々平に3万立方メートル、大平の黒川上流に3000立方メートルを計画。集水ますや沢水を流す暗きょを設け、法面を種子吹き付けで緑化するなどの防護策をとる。

 中電が流れ込み式の水力発電所を開発するのは、1996年に運開した平谷村の平谷水力発電所以来20余年ぶり。ダム式や小水力も含め、県内では83カ所目の水力発電所となる。

 計画地の一部はリニア中央新幹線のトンネル区間と重なり、両えん堤を結ぶ導水路トンネルがリニアの経路と地中で交差する。

  

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