凍り豆腐が免疫活性化

南信州経済

[ 2021年 5月 19日 水曜日 15時21分 ]

 凍り豆腐に豊富に含まれるレジスタントプロテインが、免疫を活性化する物質「インターフェロンガンマ」を多く作ることが旭松食品と信州大学農学部の共同研究で明らかになったのを受け、飯田メディカルバイオクラスター(木下博隆代表)は19日、成果報告会を飯田市座光寺のエス・バードで開いた。関係者50人が集まり、両者などによる説明を聞いた。

 研究にあたった田中沙智准教授は、ヒトの腸内で消化・分解されにくく、消化管に作用して健康の維持に役立つたんぱく質のレジスタントプロテインが、免疫に作用するという仮説を立て、マウスなどを使った研究を行った。

 この結果「感染症を予防する重要な物質で、ウイルスと細菌を排除するインターフェロンガンマがレジスタンスプロテインによって産生誘導されることが認められた」と説明。機能性食品への応用と開発などが今後の課題だとした。

 旭松食品・食品研究所の石黒貴寛さんは、凍り豆腐に含まれるレジスタントプロテインの量は大豆や豆乳を上回り、凍結や低温熟成といった製造工程の中で増えていると解説した。

 このほか、県栄養士協会の井上敏子支部長による信州ACEプロジェクトの紹介、原料の一部を旭松食品の凍り豆腐に置き換えた「こうや菓子」を作る大阪の製菓店によるウェブ報告もあった。

 飯田メディカルバイオクラスター食品系分科会の村澤久司代表は「免疫の活性化は明らかになったが、まだまだ研究は緒に就いたばかり。レジスタントプロテインが含まれる野沢菜や酒かす、みそなどのこの地の食品とともに研究を発展させたい」と抱負を語った。

 旭松と信大の共同論文「凍り豆腐由来レジスタントプロテインの免疫賦活効果」はこのほど、学術雑誌「薬理と治療」に掲載された。

◎写真説明:成果を報告する田中准教授

  

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