南信州伝統野菜フェア開く

南信州経済

[ 2017年 7月 29日 土曜日 13時31分 ]

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 県の「信州の伝統野菜」の約3分の1を占める南信州の伝統野菜を地元消費者に知ってもらい地消地産を推進する「南信州伝統野菜フェア2017」が28日、飯田市鼎東鼎のJAみなみ信州みどりの広場で開かれた。今年は飯伊調理師会が伝統野菜を使った和洋中3品の試食を初めて行い好評だった。

 南信州地域振興局農政課によると、信州の伝統野菜は2007年度からスタート。来歴・食文化・品種特性を基準に選定し、種としての保存を図っている。その中でも地域で継続的な生産体制が整っており、個々の品質規格に基づく出荷が行われている伝統野菜を伝承地栽培認定している。

 県内では現在、76品目の伝統野菜が選定され、うち46品目が伝承地栽培認定されている。南信州地域は伝統野菜に24品目が選定され、うち12品目が伝承地栽培認定を受けている。

 同フェアは09年度から「およりてふぁーむふれあい夏祭り」と同時開催。今年も収穫時期を迎えたていざなす(天龍村の生産者組合)、鈴ケ沢なす・鈴ケ沢うり・鈴ケ沢南蛮(阿南町和合の南信州おひとよし倶楽部)、志げ子なす(喬木村の生産農家)、下栗芋(飯田市上村の下栗里の会)を集め、消費者に試食や利用法を紹介しながら対面販売した。

 同調理師会も今回初めて「志げ子なすのクリーム煮」「ていざなすのひき肉の甘辛」「ていざなすのクルミ和え」の3品を作り、試食用に提供。消費者に「おいしい」と好評だった。本田良治会長は「伝統野菜の地消地産を推進していくために協力できれば」と話した。

 鈴ケ沢の伝統野菜3品目は、阿南町和合の鈴ケ沢集落で古くから生産されていたが、高齢化の進行と人口の減少により生産の維持が難しくなっていた。このような中、県は14年度に農業と障害者活動を仲介する「障がい者農業就労チャレンジ事業」を始めた。

 同事業を受けて、阿南町の社会福祉法人「ひだまりの郷あなん(同町就労支援センター)」が鈴ケ沢集落で伝統野菜の生産に携わることになった。昨年の鈴ケ沢なすの植付け株数約1300本のうち、障害者が作業したものが約900本を占めるなど、伝統野菜の生産維持に大きく貢献している。

 支援を行う同倶楽部の市瀬光義さん(72)=喬木村阿島=は「今年の通常国会に提出された平成28年農業白書で農業と多様な分野との連携の最も先進的で頑張っている事例として取り上げられた。これからの励みになる」と話していた。

  

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