南信州牛、京都食肉市場の特選に 女性がタッグ組み成果

南信州経済

[ 2016年 9月 8日 木曜日 19時49分 ]

南信州牛が京都食肉市場の特選に

 飯田市山本の素牛生産者と肥育農家の女性2人が育てた南信州牛がこのほど、京都市の京都食肉市場で行われたせり市場で「特選牛」に認定された。JAみなみ信州管内では3例目で、同JAは女性タッグの活躍を喜び、「畜産以外の農業に関わる女性も一線で頑張ってもらえたら」と波及効果に期待している。

 肥育を手掛けたのは東平の柴田千恵子さんで、夫の名義で出荷。素牛は就農6年目の唐澤朝子さんが生産した。

 柴田さんは小規模な肥育農家に嫁ぎ、勤め人の夫に代わって家業に専念。現在12頭の黒毛和種を飼っている。京都市場に昨年度出荷した6頭の上物比率は100%だった。

 一方の唐澤さんはJAのパート職員だったが、家が所有する農地を有効活用しようと2010年に新規就農。現在は経生牛23頭と初妊牛6頭、子牛20頭を飼育している。

 ことし7月に特選牛に認定された牛の素牛も唐澤さんが育てたもので、キャリア6年にして同JAから「地域をリードする繁殖農家」とみなされている。

 特選牛の認定制度はことし5月から始まり、霜降りの度合い(BMS)が最上位である黒毛和種の枝肉を対象に審査。特選牛に認定される枝肉は同市場で扱う黒毛和種の0・8%と少ない。

 柴田さんが出荷した肉は、最高級和牛を扱うことで知られる京都の老舗精肉店「銀閣寺大西」に買い取られ、「最高の枝肉。間違いなくうまい」との評価を得た。

 認定の報告を受けた田内市人組合長は「女性2人が牛に愛情を注いだ結果、素晴らしい成績を上げたことがうれしい。畜産以外の起爆剤になれば」と女性パワーの増大に期待した。

 柴田さんは「40年やってきてBMSが最上位になったのは初めて。これからも肥育を続けたい」、唐澤さんは「やってきたことに間違ってなかったと感じている。今後も結果を出したい」と抱負を口にした。

  

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