南信州観光公社がインバウンド商談会参加

南信州経済

[ 2018年 9月 28日 金曜日 15時19分 ]

農家民泊や体験型企画などを売り込んだ南信州観光公社

 東京五輪やリニア中央新幹線の開業時代も見据え、海外誘客に力を入れる飯田市育良町の南信州観光公社(高橋充社長)は20~22日、都内で開かれた国内最大級のインバウンド商談会「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート(VJTM)2018」に参加した。欧米の海外バイヤーを中心に、農家民泊や各種体験ツアーなどの旅行商品を通じて南信州を売り込んだ。

 VJTMは日本政府観光局の主催。会場の東京ビッグサイトには、観光団体や旅行会社、宿泊施設、行政などの国内セラー573社・団体と、世界32カ国・地域の海外バイヤー353社などが集まった。3日間にわたり、事前要望が合致した者同士によるオフィシャル商談(1セッション20分)と、当日に各ブースを訪れて行う自由商談(同10分)などを展開した。

 同公社は「東京や大阪、京都など主要な観光地ではなく、より深い日本の文化や営みに触れたい富裕層」などを取り込もうと、オフィシャル商談では、カナダやアメリカ、ロシア、イタリアなどの欧米各国に加え、人形劇や花、果物などを通じて飯田と親和性が高いベトナムに対象を絞り、計20社と商談を交わした。

 具体的な旅行企画として、水引や人形浄瑠璃の体験、自然観察やジオパーク巡りなど20種類ほどを用意。「大学生の旅行に使いたい」「日系人向けにもアピールしたい」など前向きな反応があり、北米の企業とは年明けにも具体的な話し合いに進む方針を確認した。阿智村の満蒙開拓平和記念館や、実際の暮らしぶりに触れられる農家民泊への関心も高かったという。

 地元の雰囲気を分かりやすく伝えようと、南信州の山々や渓谷、植物、伝統芸能などをまとめたPR映像や、市工業課が企業誘致用に作成した英訳付きの写真集なども活用した。

 同公社インバウンド担当の奥田幸恵さんは「公社単独の参加は初めてで、下準備などで苦労はあったが、多くのエージェントに関心を寄せてもらい、踏み込んだ内容に進むこともできた。自由商談を含め、多くの海外関係者に南信州の魅力を伝えられたことは大きな収穫」と振り返った。

 同公社は南信州を「旅の目的地」とするため、4月に地域振興室を開設し、インバウンド対応の農家民泊や企業研修など新たな旅行企画に力を入れている。農家民泊は17年は飯伊の約300軒が協力。利用者約7000人のうち、海外客が1000人ほどを占めており、人気は年々高まっているという。

  

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