南信州DCプロジェクト会議」が企画説明会開く

南信州経済

[ 2009年 12月 16日 水曜日 8時29分 ]

 来年10―12月に県が全国のJRグループとタイアップして行う大型観光企画「信州デスティネーションキャンペーン」(信州DC)を活用して、飯田下伊那地域への誘客促進や観光振興を目指す「南信州DCプロジェクト会議」(本多秀賢会長)は15日、地元の観光関係者を対象にした企画説明会を飯田市上郷別府の飯伊地域地場産業振興センターで開いた。約100人が参加。多くの観光客が南信州を訪れ、回遊、滞在してもらえるような仕組みや企画の重要性を確認し、意見を交わした。

 同会議は飯田観光協会と阿智村観光協会、南信州広域連合、下伊那地方事務所が主体となって8月に発足。信州DCを契機に、その後の持続的な観光振興にもつながる企画や体制の構築を狙いとしている。本多会長は冒頭あいさつで「団結して南信州地域の魅力を売り込み、観光客を呼び込もう」と呼び掛けた。

 プロジェクト説明の中で阿智村の昼神温泉エリアサポートの木下昭彦社長は当地域の弱点として「拠点の観光素材を持たないために知名度が低く、集客が団体頼みになりがちな現状がある。信州と言えば、諏訪や松本以北という概念がある」などと指摘。DCが弱点を払拭する機会になり得る一方で「JRや行政任せでは何も変わらない」「県内他地区といかに差別化できるか、目を引く戦略を立てられるかがカギ」との見解も示し、主体的かつ連携した取り組みの重要性を強調した。

 事務局側はプロジェクト企画の主眼に「地域内をゆっくり巡り、新しい魅力を満喫してもらえること」などを設定。観光客に回遊、滞在してもらう企画案として①南信州物味湯産クーポン(仮称)②産直アウトレットフェスティバル(同)③アクセスと交通観光基盤の整備―を示した。

 販促ツールの目玉に位置付ける①は、南信州の温泉や観光地、食、土産品などを一堂にまとめた情報紙としての役割も担い、各種の割引や優待のほか、温泉施設10カ所までの無料入浴などのサービスを盛る。有効期限を設けて有料で販売する方針で、説明会では多くの参画を呼び掛けた。

 ②は地元の農産物や加工品、名産品を一堂に集めて販売するもので、JAみなみ信州が中心となって検討中。規格外の品を格安で販売するコーナーなどの設置を予定する。③は主要観光地やアクセス拠点と地元とをシャトルバスや直通バスなどで結び、来客や回遊における利便性の向上を目指す。

 意見交換では「地域内を回遊してもらうための仕組みや企画作りが重要」「昼神温泉に偏らず、地域全体を広い目で見た企画や肉付けが求められる」「他地域と差別化できること、注目されることを一丸となってすべき」などが出た。

 DCは「デスティネーション」(目的地・行き先)と「キャンペーン」(宣伝)の合成語。来年の信州DCでは「未知を歩こう。信州」をキャッチフレーズに、全国のJR6社と県内の観光関係者、市町村などが一体となって観光振興を図る。県内での開催は12年ぶり4回目。現在、プレキャンペーンが展開されている。

  

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