卵屋さんと醸造場合作のしょうゆ初絞り

南信州経済

[ 2017年 11月 2日 木曜日 15時22分 ]

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 下條村親田で平飼養鶏や農業を営む絹田皓士(32)さんと、480年の歴史を持つ飯田市今宮町の醸造場「松岡屋醸造場」が合作した天然醸造しょうゆ「畑の雫」の初絞りが10月31日、飯田市今宮町の同醸造場で行われた。

 絹田さんは京都府亀岡市出身で2011年に阿智村に移住後、13年に下條村に移転。養鶏や鶏ふんを利用した循環農法で農業を行っている。

 「伝統ある丁寧なものづくりを見直し、地域の特産物を生み出したい」(絹田さん)という思いから、飼料としてしょうゆの絞りかすを購入するなど親交のあった同醸造場に、合作でのしょうゆ造りを提案した。

 1回分の仕込みに必要な大豆約660キロと小麦600キロを3年掛けて貯蔵し、昨年の4月に仕込みを始めた。

 しょうゆは「卵かけご飯に合うものを」と塩分濃度を下げ、甘めの味に。無農薬無添加にこだわり、伝統ある丁寧な作業で醸造した。

 この日は醸造場社長の木下拓さん(58)がしょうゆの素である「もろみ」を入れた袋を重ね、しょうゆを絞った。絹田さんは早速絞りたてのしょうゆを卵かけご飯に垂らして試食。「卵の旨みをしょうゆがさらに引き出してくれている。5年掛りの取り組みが形になりうれしい」と笑顔を浮かべ、木下さんも「大豆の甘さがしっかりと出ている」と満足げに話した。

 「畑の雫」は、今月中旬ころから同醸造場など飯田下伊那地域で販売を予定。来年度からは下條村のふるさと納税の返礼品としても使われる。来年以降は県内で無農薬で大豆や小麦を生産する農家20軒ほどとともに醸造を行う予定で、木下さんは「消費者のニーズに合わせ、隔年で仕込んでいけたら」と話していた。

  

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