喜久水酒造がシードル3種類の販売開始

南信州経済

[ 2019年 12月 18日 水曜日 15時35分 ]

 飯田市鼎切石の「喜久水酒造」(加藤昇社長)は16日、地元産の高品質のリンゴを使用し、シャンパンと同じ製法(シャンパーニュ方式)で造ったシードル3種類の販売を始めた。今夏の国内品評会の入賞作で「気品ある味わい」が楽しめるという。1本750ミリリットルで2700円(税抜)。計350本限定で同社隣の直営店などで扱う。

 同社によると、一般的な製法は瓶内の2次発酵過程で「澱(おり)」が残るが、これを除去。工程は2次発酵後▽瓶口を斜め下にして器具に差し込み、約50日かけて手作業で少しずつ回転▽たまった澱を凍結後、開栓して飛ばす▽減った分を継ぎ足す―。

 商品名は「シードルN35テロワール」。継ぎ足すシードルが同じ「ブリュト・ナチュール」、ほのかな甘みの「セック」、やや甘口の「ドゥミ・セック」の3タイプで、8月の国内品評会「フジ・シードルチャレンジ」でドゥミ・セックが金賞、ブリュト・ナチュールが銅賞を得た。

 原料は飯伊農家7軒が手掛けた紅玉、王林、ふじ計620キロ。昨秋の収穫後に完熟の良いものを仕込んだ。同社は「優れた素材を最大限に生かし、高品質のシードルにするには、手間暇を惜しまない醸造技術が必要」として、シャンパーニュ方式の設備もそろえた。

 同社のシードルは用途や価格帯に応じた計8種類となる。後藤高一取締役商品本部長は「高付加価値化を通じて、加工用リンゴの需要促進や価格の安定なども期待できる。農家支援やシードル産業全体の振興につなげたい」としている。

 新商品は「奥深い味わいと、きめ細かな泡、クリアな酒質が特長」で「クリスマスや贈答など特別な日や特別な人への1本としてもご活用いただければ」と期待している。

 問い合わせは喜久水酒造(電話0265・22・2300)へ。

◎写真説明:喜久水酒造の新シードル

  

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