県内有数のイチゴ産地として知られる喬木村のイチゴ狩りが、11日にスタートする。村内22棟のビニールハウス内には、大粒で糖度が高い「章姫(あきひめ)」をはじめとするイチゴが赤く色づき、観光客を待ちわびている。
同村のイチゴ狩りは、県内の先駆けとして1987(昭和62)年にスタート。ピーク時は、約6万3000人が訪れるまでになった。
県内各地にノウハウを伝えて類似の観光農園ができたため、一時は2万人台まで激減したが、味や品質の良さからリピーターが増えて回復。昨年の来場者は5万2000人を超えた。
今年は、13農家1法人の14軒が参加。高設栽培を導入して作業の負担を軽減し、新規就農や規模拡大する農家もあるという。
広報部長の松澤美保子さんは「今年も日照が良く、順調に育ってきた。早い時期のおいしいイチゴを味わってほしい」と呼び掛けている。
▽時間制限なし▽ハウス内全面開放▽練乳おかわり自由―の3つが特長。どのハウスにも「章姫」があるほか、「紅ほっぺ」「ゆめのか」「かおりの」など他品種との食べ比べができる。
初日は午前8時50分から開園式を開催。先着5組にイチゴをプレゼントするほか、豚汁サービスや抽選会などの催しがある。
予約制。料金は小学生以上1700円(3歳から未就学児は1300円)。4月6日~5月6日は1500円(同1000円)、5月7~16日は1200円(同800円)。
問い合わせは、たかぎ農村交流研修センター(電話0265・33・3999)へ。予約は同センターHPまたは専用番号(電話0265・48・0602)へ。
◎写真説明:イチゴが実る喬木村内のハウス