喬木村大島のマツタケ観光園「大島山の家」は2日、今シーズンの営業を始めた。昨年は2009年以来の不作の年になり、営業できたのは7日間だけ。ことしは順調に推移し「豊作にも期待できる」といい、来園を呼び掛けている。
大島山の家は、農家6戸でつくる大島松茸観光組合が運営する。23年目のことしは、地温が下がり始めたところに台風18号が重なり、先月下旬から採れ始めた。同組合によると、朝晩の冷え込みもあって、これまでのところ平年作となっている。
提供する料理は、地元の食材をふんだんに使った定番の「マツタケのすき焼き」や「炊き込みご飯」「吸い物」「焼きマツタケ」など。組合長の内山重金さんは「味、香りとも最高のマツタケを堪能してみては」と歓迎する。
大島周辺のアカマツ林は花こう岩で覆われ、全国的にも香りの強いマツタケが採れるとされる。標高500―1000メートルの冷涼な風が吹き抜ける谷間とあって、内山組合長は「香りの良さに加え、歯ごたえがある」。
営業は今月下旬までの約1カ月間。コースは松(1万円)竹(5500円)梅(4500円)の3種類。完全予約制で問い合わせは、大島山の家(電話0265・33・3395)、たかぎ農村交流研修センター(電話0265・33・3999)へ。