夏秋イチゴ「シンデレラ」 大手有名ホテルに採用決まる

南信州経済

[ 2015年 11月 7日 土曜日 9時18分 ]

 夏秋(かしゅう)イチゴの「サマープリンセス」で、売木、平谷、根羽の3村の生産者らがブランド化した「シンデレラ」の、大手有名ホテルへの採用が決まった。「1粒1000円」の高価格帯で売り出し、9月末に東京銀座の信州首都圏総合活動拠点「銀座NAGANO」で初披露したことでバイヤーの目に留まった。

 冬イチゴと異なり、サマープリンセスは6―11月ごろにかけて収穫する長野県内固有の品種。なかでも夏場の厳しい暑さを乗り越えたものは、秋口から一段と糖度を増し、10月からの約40日間でのみとれる限定イチゴを「シンデレラ」と名付けてブランド化に着手した。

 現在は生産組合(村松直人会長)を立ち上げ、3村4人の生産者で連携を図る。銀座でのお披露目会では、実が付いた状態の苗を100株持参して収穫体験を提供。体験参加は40人ほどだったものの、生産者は「その中に素晴らしい出会いがあった」と笑顔だ。

 知り合ったバイヤーを通じて国内高級ホテルやリゾート関連を手掛けるホテルなどにサンプルを送り、いずれも採用の連絡がこのほど入った。価格や数量などの詳細を決めてから契約を交わす方針で「ホテル名など現段階では公開できない」としているが、「来期、10月以降のブライダルシーズンで使ってもらえる予定」と話している。

 同組合は4日に売木村で現状報告会を開いた。地域住民をはじめ、東京在住の野菜ソムリエや松本市内のイチゴ生産者など約30人が参加し、銀座での感触を伝えた。

 今後の販売方法は長さ23・5センチ、奥行6・5センチの専用の箱にイチゴを入れ、1箱5000円で売る計画。ことし最高の大きさとなった重さ35グラムのイチゴだと3個、小さめでは5個まで入るというが、課題もある。生産者は「いろんな販売の仕方を考えているが、量が足りない」として生産量を確保したい考えで、年内中に生産者技術研究会を立ち上げ「早い時期に大きく育てる方法も考えながら、全国展開を目指したい」と意気込んでいる。

  

関連の注目記事

powered by weblio